エックスサーバーを利用していて「普段通りに新規の独自ドメインを登録しようとしたら、なぜかメッセージが表示されて、ドメインの新規登録ができない」ということがあります。
基本的には「中古ドメインにまつわるトラブル」ということになるのですが、稀に「新規ドメインだと思ったら中古だった」というケースでも起こり得るので、初心者の方がこのような場面に出くわすと、面を食らってしまうのではないでしょうか。
私自身、普段メインで利用しているエックスサーバーにて、新規取得したドメインが「既に登録済みです」という感じで案内され、初心者の時には非常に焦ってしまいました。
本記事では、備忘録の意味も兼ねて「エックスサーバーにて独自ドメインがドメイン登録できない場合」の対処法について書いていこうと思います。
エックスサーバーにてドメインが登録できない場合の原因
通常通りドメインを追加しようとした際、なぜか「既に設定されています」というメッセージが表示され、追加登録できないということがあります。
単に「自分の入力ミス」などで済むなら話は早いのですが、この手のトラブルは自分以外に原因があることも珍しくありません。
というのも今回のケースでは、私は中古ドメインを取得したのですが、「以前のドメイン所有者がエックスサーバーを利用しており、登録したままになっている」ということが原因で、このような事態になっています。
私はあえて中古ドメインを取得したわけですけど、中には「新規で取ったつもりなのに実は中古だった」というケースも十分にあり得るでしょう。
前オーナーが健全な運営者だったらいいものの、運が悪いとペナルティを食らっている独自ドメインという可能性もあるので、そうなるのが嫌だという人はドメインを取得する前にウェイバックマシーンを使って運用履歴が残ってないかどうかをチェックすることをおすすめします。
▶独自ドメイン取得前にインターネットアーカイブで要チェック!!
エックスサーバーにてドメインが登録できない場合の対処法
もし自分の不手際がないにも関わらず、上記のような画面が出てきた場合は、緑の丸で囲んだ部分からサポートに依頼しましょう。
すると上記画像のような画面に遷移します。
回答は登録しているメールアドレスに送ってもらえるので、気長に待ちましょう。
私はこれまでにも何度か同様のトラブルを経験したことがありますが、いずれも数時間でメールが来たと記憶しています。早い時だと30分~1時間以内には来ますね。
この対応の速さもエックスサーバーの魅力と言えます。
そのうちエックスサーバーから回答メールが送られてきます。
一応、送られてくる文章を要約すると以下の通りです。
- エックスサーバーの仕様上、同じドメインを複数のサーバーアカウントに設定することはできない
- 現状は、あなたのサーバーアカウントに該当ドメインの設定がされていないにも関わらず、「すでに設定されている」旨のエラーが表示されている状況
- そのドメインが本当にあなたの物なのか、Who is 情報をチェックしてみたけど、代理公開情報だったから確認できず
- 「who is 情報の代理公開を一旦停止する」か「該当ドメインのネームサーバーをns1.xserver.jp~ns4.xserver.jpまでにして、ns5.xserver.jpは消去」してくれれば、それをもって本人確認とする
「前の所有者が別のアカウントで既にそのドメインを設定していて、こっちはあなたが嘘をついてそのドメインを盗もうとしている可能性もあると思ってるから、そのドメインがあなたの物であるという証明をしてもらう必要がある」という感じの内容です。
で、その証明方法として、
- Who is 情報を開示してもらって、それとエックスサーバーの登録情報が一緒かどうかを確認する
- 通常であれば「ns1.xserver.jp~ns5.xserver.jp」まで登録しているネームサーバーを、一時的に「ns1.xserver.jp~ns4.xserver.jp」までにしてもらう
という、2つから好きな方を選んでくれという流れになっています。
というわけで、ネームサーバーの5つ目を削除して、再登録し直しました。ここで送られてきたメールに返信というかたちで、サポートに確認してもらいます。
※お問い合わせ番号、会員ID、サーバーIDを添付するのを忘れずに。
ネームサーバーの変更が反映されるまでの時差もあるので、ここは気長に待った方がいいでしょう。
向こうで確認ができたら、「登録できるような状態にしたよー」という旨のメールが送られてきます。
これで通常通りドメインの追加登録ができるようになるので、早速登録してガシガシ新規サイトを立ち上げていきましょう。
番外編:最初からネームサーバー4つでやるとどうなる?
一応、余談です。
中古ドメインを大量に取得している人だと、何回も「5つ目のネームサーバーを削除してから返信してくれ」って指示されるのが面倒になってきます。
なので「エックスサーバーに登録しようとするもエラーになる→どうせ5つ目を削除されるように言われるんだから、サポートに依頼するのと同時に5つ目のネームサーバーを削除して待つ」ということをしてみました。
結果、「5つ目にns5.xserver.jpを追加してから返信メールをください」みたいに案内されます。
こちらとしては先回りしたつもりですが、無駄に手間が増えただけでしたので、「最初からネームサーバー4つにすればいいのでは?」と考えた人は注意されたし。
最後に
中古ドメインを積極的に取っているという人であれば、もう慣れっこなんじゃないかってくらい、このようなハプニングは付き物です。
ただ、初めてこのような場面に遭遇した時は、誰しもがテンパってしまうのではないかと思います。
今回ご紹介した「ドメインの使登録ができない」というトラブルは簡単に対処可能なので、ぜひ落ち着いて対応してみてください。