初心者を脱却して上級者になっても、独自ドメインを買う機会が増え続けているというアフィリエイターの方は非常に多いです。
私も初心者の頃は、独自ドメインを取得する際に自分好みの文字列を検索してみて、空いてたら「ラッキー♪取得しよう!」という感じでした。
…が、中には「これが空いてるのっておかしくない?」と思う独自ドメインもあったりして、あの手この手で調べてみたところ、どうやら一度取得されてその後で手放されているという運用履歴があったのです。
この記事では「悪い中古ドメインを掴まされないためのインターネットアーカイブ(Wayback Machine)の使い方(初心者向け)」について、簡単にご説明したいと思います。
インターネットアーカイブ(Wayback Machine)とは?
インターネットアーカイブというのは、ドメインの運用履歴などを参照できるネット上のサービスのことです。ちなみに無料で利用できるので、ご安心ください。
例えばご自身のブログを1年、2年、3年と育てていったときに、ブログのレイアウトやデザインを変更することもあると思うのですが、インターネットアーカイブを使えば「1年前はこういうデザインだったなぁ」というように過去を振り返ることも可能となっています。
デフォルトでは英語表記ですが、直感で操作できるという人が大半でしょう。もし不安なら、Googleの翻訳機能を使えば安心できるかと思います。
独自ドメインを取得前にインターネットアーカイブでチェックしたい理由
新品と中古の価値の違い
取得できる独自ドメインには条件があります。まず大前提として「現時点で取得している人がいないドメイン」です。
そのうえで「これまでに誰かが取得した履歴があるかどうか」という話になります。ちなみに中古ドメインも新品と同じ値段です。
普通に車でもマンションでも何でもいいのですが、新品と中古が同じ値段なら新品を選ぶという人の方が多いでしょうし、新品の方に価値があることの方が多いですよね?
しかし、古着なんかだとごく稀に中古の物に価値が出る場合もあります。
ドメインの場合は非常に特殊で「健全に運営されたものであれば、長期間運用されてきたドメインほど価値が高い」と言われています。
そのため、ブログ歴が長い上級者の方だったりすると「あえて中古ドメインを取得する」という人も多いのですが、健全に運営されてきたドメインでなかった場合は全く使えないドメインだったりもするわけです(いわゆる諸刃の剣というやつですね)。
健全に運営されてきたかどうかを見抜くのは難しい
例えばアパートの部屋を借りる場合、できれば「前任者がちゃんと綺麗に使ってくれていた部屋に入りたい」と考える人が多いのではないでしょうか。
事故物件の場合は説明義務があったりもするようですが、私が今歩いている床の上は、もしかすると前任者が「飲み会から帰ってきて吐き散らかした場所」かもしれません(例えは悪いですが)。
独自ドメインも一緒で、前任者が健全に運営していた場合は問題ないのですが、そうでない場合は注意が必要です。
Googleの目を欺くような手法で運営していたり、あるいは健全とは程遠い内容のサイトを運営していた場合には、Googleからのペナルティが与えられているケースもあります。
このペナルティ、やる気になれば解除してもらうことも可能らしいのですが、Googleとのやり取りが英語だったりして、簡単ではないと聞いたことがあります。
よって、一般的にはペナルティの付いたドメインを買ってしまった場合は泣き寝入りすることの方が多いようです(私もペナルティ付きのドメインを幾つか購入したことがありますが、すべて使うことなく期限切れを迎えています)。
そういった「既にペナルティが付けられている独自ドメインを掴んでしまうリスクを減らす」という意味で、インターネットアーカイブは非常に使えるサービスとなっています。
健全じゃないサイトの例
では、何をもって「健全か/健全じゃないか」という判断をするかについてですが、一般的には「エロサイト/薬関連/ブランド物/明らかなアフィリエイトサイト」なんかは危ないと言われています。
個人的には漫画やゲームが掲載されていて「ダウンロード」という文字があるのも避けるようにしていますが、このあたりは一概には言えません。
私の考えからすると「これから自分専用のブログを作って稼いでいきたいと考えている時に、中古ドメインはリスクが高いのでは?」と思います。
物販アフィリエイトならいいのですが、特にアドセンス広告を使ってブログで稼ぎたいと考えている場合は、新品のドメインからじっくり育てていく方が無難かと。
なので、インターネットアーカイブで「運用履歴が確認できないドメイン」であればGoサインですね。
インターネットアーカイブの使い方
まずはインターネットアーカイブに移動します。
そして「http://」と書かれている部分の検索窓にドメイン名を入れて、横のBROWSE HISTORYをクリックするだけです。
こちらは当ブログ(ブログ生活.com)をインターネットアーカイブで検索した結果です。
2019年の1月末に立ち上げた当ブログを2019年の2月の頭に検索しているので、まだネット上に認識されておらず、運用履歴が確認されていません。
新品のドメインの場合は上記画像のような画面になるので、これが確認できれば中古ドメインの可能性はグッと低くなると言っていいでしょう。
こちらは私が運営している別のブログを覗いたものですが、赤枠で囲った部分が棒グラフのようになっていますよね?
これは運用履歴が確認できたということを意味しています。
もし取得しようと思っている独自ドメインでこのような棒グラフが確認された場合は、過去に運用されていた形跡が確認できたということです。
棒グラフの下はカレンダーのようになっていて、青や緑や赤の丸が付いている部分をクリックすると、その日の状況が見れたりします(なぜか見れなかったり、リダイレクト転送されてしまうこともありますが)。
ここから確認して「健全のように見えたらそのドメインを取得する」というのも1つですが、上の方でも書いたように中古ドメインは諸刃の剣ですので、リスクを理解したうえで取得するようにしてください。
まとめ
ハッキリ言ってしまうとテクニカルなことをすればインターネットアーカイブで運用履歴を隠すことも可能なので、ここで確認できることが全てではありません。
しかし、不本意に中古ドメインを取得してしまうリスクはグッと減らせると思います。
これからブログで稼ごうと思って独自ドメインを購入するということは、初心者の頃の私にとっては結構思い切った行動でした。
たかが1200円程度でしたが、目に見えない物に1200円を投じたことで頑張る気になったのを今でも覚えています。
そんな思いで取得した独自ドメインがペナルティを受けていたらと思うと…。なんともいたたまれない気持ちになりますね。
このような失敗をしないように、なるだけリスク回避をしながら独自ドメインの取得を目指してみてください。