私がトレンドアフィリエイトをおすすめしない理由

 

最近、ブログを副業に選択する人が増えてきて、そういう人たちを食い物にしている高額塾なども目立つようになってきました。

どんな方法を教えるかはその高額塾によるのですが、未だにトレンドアフィリエイトを軸にした高額塾が非常に多いそうです。

 

個人的にはこのトレンドアフィリエイト、初心者の方や長期的にブログで稼ぎたいと考えている人にはおすすめしません。

以下では、私がトレンドアフィリエイトをおすすめしない理由についてご紹介します。

 

スポンサーリンク

トレンドアフィリエイトとは?

トレンドアフィリエイトの概要

 

トレンドアフィリエイトとは、リアルタイムで話題になっていることを題材にブログで集客して稼ぐというシンプルな方法です。

 

トレンドとはリアルタイムで話題になっていることですから、多くの人が興味を持っていることをネタに記事を書けるので、PV数が比較的稼ぎやすいケースが多いです。

 

また、色んな層の読者が勝手に集まってきてくれるので、その中には購買欲の高い層もいるでしょうから、そこまで戦略を練らずに収益を上げることができるのも強みと言えます。

 

トレンドアフィリエイトの強み

  • 物をセールスする必要がない
  • 文章力や熱量が不要
  • 常に話題性が高い、新鮮なネタが手に入る

 

トレンドアフィリエイトの最大のメリットは「ネタに困らず、セールストークを必要としない」という部分です。

あったことをそのまま読者に伝えるだけでいいので、文章力が高い必要もなければ筆者の熱量なども必要ありません(むしろ筆者の熱量はノイズにさえなり得ます)。

 

そしてワイドショーネタなどは意外と興味を持っている人が多く「誰と誰が熱愛している/誰と誰が不倫関係である」などのネタが持つ瞬発力はハンパ無いです。

割と簡単に集客できるので、芸能ネタなどに興味がある人には最適なマネタイズ方法かもしれません。

 

あとは「いかに早く記事を書くか」という瞬発力が重要視される部分も大きく、初心者でもライバルを出し抜きやすいです。

既存のコンテンツで勝負するとなると、どうしても先にコンテンツを仕上げている人よりも優良なコンテンツを作って勝負と言うことになりますが、トレンドネタなら「常に全員がヨーイドン状態」なので、初心者でも勝てる要素が残されています。

 

トレンドアフィリエイトの弱み

  • ライバルと差別化しにくい(瞬発力勝負)
  • 常に記事を書き続ける必要がある

 

私が考えるブログでお金を稼ぐことの最大のメリットは「積み上げた記事、書き続けてきた記事が資産になる」という点です。

多少のメンテナンスは必要になるでしょうが、基本的には1度作ったものが収益を生み続けてくれるというのがブログのメリットであり、副業として注目されている理由だと思っています。

 

しかしトレンドアフィリエイトは、その時その時の注目度や鮮度をエサにしているので、少し時間が経ったら収益を生まなくなってしまうことがほとんどです。

例えばSMAPが解散した時、解散の真相やメンバーの今後などについて書いた記事が上位表示されていれば、かなりの収益に繋がったことでしょう。

しかし時間が少し経ってしまうと、その記事から収益が生まれることはほとんどありません。

 

つまり常に常に新鮮なネタを追い続け、それをブログに書き続けなくてはならないので、継続力・リサーチ力が必要になってくるわけです。

…これだったら、自分でブログやるんじゃなくてクラウドワークスで執筆作業しても同じだし、何なら普通に働くのとあまり変わらないような気がしませんか?

 

トレンドアフィリエイトでは自分の色を出すのが難しい

 

自分のカラーを出すと、それなりに反発も生む

「AとBが不倫関係にある」というニュースだけでは、他のブログとの差別化ができないので、どうしても早い者勝ちのようなカタチになってしまいます。

いくら興味のある話題とは言っても、Googleで検索した時に1ページ目に出てくるのと10ページ目に出てくるのとでは稼げる金額が大幅に変わってくるので、多くの人は上位表示されるために何かしらの工夫をしなくてはなりません。

 

そこで多くのブロガーは自分なりに思うことを書いたりするわけですが、それが結果的にワイドショー等のご意見番のような感じになり、人によっては不快に感じてしまうことにも繋がります。

PV数が多いということは多くの人に読まれるということであり、多くの人が読むということは「何か文句を付けないと気が済まないという人も集めてしまう」ということになるので、誹謗中傷が届くということも増えていくでしょう。

 

私もトレンドアフィリエイトに挑戦したことがあるのですが、コメント欄で喧嘩が巻き起こっていたり、質問フォームから批判の意見が寄せられたりして、精神的に疲弊することも少なくありませんでした。

不特定多数の人を集め、とにかく多くの人に読ませて収益を上げようとするのであれば、精神的に強い人、あるいはお金のためだと割り切れる人でなければ難しいかもしれません。

 

人の不幸、デマ情報でお金を得るということの気持ち悪さ

ワイドショーが好きな層は「人の不幸が大好き」です。

あくまで私の意見ですが、人が癌を公表したニュースでアクセスを稼いだり、急死してしまった人の話題を記事にしてお金を稼ぐという行為には、一種の嫌悪感を感じます。

 

例えばジャニーさんが入院したというニュースが出た時も、一足早くにデマを流したトレンドアフィリエイトサイトもありました。

こういうデマを広める人に対して「どういう気持ちで書いてるのかな?」と思う部分もあります。

 

そもそもトレンド自体が、自分で記者をやっているという人でもなければ、何かしらの媒体を参考にしながら独自の切り口でブログ記事を執筆するという人が多いので、大元の記事が嘘だったら、デマを広めることに加担したということにもなりかねません

今後は、こういうデマを広めた人に対しての法的処置なんかも増えてくることが予想されます。

そこまでのリスクを背負って、他人を陥れるような記事を書く覚悟がありますか?

 

ネタバレ、著作権法との葛藤

ネタバレと書く人の倫理観について

 

トレンドアフィリエイトで取り上げる題材は、何も芸能情報だけではありません。公開直後の話題の映画や、新しいドラマ、新作ゲームの話題なども立派なトレンドです。

しかしこれらの内容には、必ずと言っていいほど「ネタバレ問題/著作権問題」が付きまといます。

 

例えば映画を観るのが趣味だという人は、公開直後の映画を見た感想と言うカタチで記事を書けば、多少の文章力こそ必要になるものの、アクセスは割と簡単に集めることができるでしょう。

しかしネタバレを一切せずに感想を伝えるというのは非常に難しく、ある程度は映画の内容を紹介する必要性が出てきます。

 

そして人によっては、自分なりの感想や紹介ではなく「映画の内容をただただ文章に書き起こす」ということをする人も出てきて、後者の方が上位表示されるということも珍しくありません。

 

内容のネタバレを一切せずにその映画の面白さを読者に伝えることができるブロガーは、極めて文章力の高い人であることは間違いないのですが、大衆に求められるのはそんな構成力の高いブログ記事ではなく、文章が下手でも映画の内容が覗けるブログだったりもするのです。

 

著作権法とグレーゾーン

 

例えば「ジャニーズのAとアイドルBが熱愛!!」というニュースがあったとして、Aさんの画像とBさんの画像をブログに掲載することは肖像権などに絡んでくる問題です。

写真などに対する著作権は厳密に見ていくと非常に厳しく、ネット上で拾ってきた画像をそのまま使うだけで違反になるケースも少なくありません。

 

例えば、私が大好きな深田恭子さんに熱愛報道が出たとして、単に文章だけのブログ記事よりも深田恭子さんの可愛らしい画像も併せて掲載した方が、読んでいる人の目は引きやすくなるでしょう。

しかしこれは、深田恭子さんの肖像権を侵害していることになります(もちろん深田恭子さんや所属事務所に許可を取っている場合は例外ですが)。

「そんな感じのブログ、山ほどあるじゃん!」って思うじゃないですか?これは深田恭子さんが、山ほどあるブログを訴えていないから罪になっていないだけのようです。

 

訴えたことによってのイメージ低下であったり、違反している人が多すぎること、そして自分の画像が悪い意味で使われていないのであれば多少の宣伝になっている等の理由から黙認しているケースも多く、いわばグレーゾーンとなっています。

1番は「こういうことをしなくても、違反している人たちよりPVもお金も稼げる」というのが理想ですが、なかなか難しいんじゃないかというのが現状です。

 

2019年9月以降、著作権に一層厳しくなったアドセンス広告

日本でも「漫画村の運営者の逮捕」など、著作権を違反している人に対して大きな事件が多々起きているという印象ですが、2019年9月以降、グーグルアドセンスのプログラムポリシーが更新されました。

個人的にはこれを「VODなどの分野が伸びてきたことを受けて、著作権違反に対して厳しく対応していくという意志表示」と受け捉えています。

 

Amazonプライム、U-NEXT、Huluなど、ビデオオンデマンドの分野では「無料登録してもらうだけでもアフィリエイト報酬が貰える案件が多い」ということもあり、成約までのハードルがかなり低い位置に設定されています。

ここに参入するアフィリエイターが徐々に増えていった結果、動画作品からの訴求で「〇〇 ネタバレ」が検索結果に蔓延するようになりました。

 

そこで、アドセンスのプログラムポリシーの改善です。今後は読者からの通報で、ガンガンBANされていくという未来も遠くないんじゃないかと思っています。

特にVOD分野は上位表示出来れば割と稼げるみたいなので、違反しているライバルサイトを通報していくというアフィリエイターも少なくないでしょうから。

 

まとめ

私がトレンドアフィリエイトをおすすめしない理由は「パクったりパクられても気が付かないほど、内容の薄い記事ばかりになってしまうことが多い」というのも大きな理由です。

 

あとは映画の感想だったり、ドラマの感想だったり…。

もし少しでもネタバレをして著作権を侵害してしまっている場合、その記事が他人にパクられたとして「人の著作権を侵害しておいて、いざ自分が著作権を侵害されたら怒るってどうなの?」と思う部分が出てきたりとか、モヤモヤする部分が多いってのもありますね。

 

もちろんご意見番のようなカタチで自分の色を出して読者を引っ張っていくという感じであれば、それはその人の才能だと思いますし、やり方次第によっては全く問題なくトレンドアフィリエイトに取り組むこともできるでしょう。

とは言え、好きなものや得意ジャンルがトレンドだという場合は問題ありませんが、稼ぐためにトレンドアフィリエイトに手を出すという選択は得策ではないような気がします。