「ブログを初めてどれくらいで稼げるようになるか」をブログを始める前、あるいは始めた直後に知りたがる人は結構多いです。
多くの人は他意があるわけではなく、「そこを第一段階のゴール(あるいはスタート地点)と考えて頑張りたい」という、やる気に満ち溢れた状態ではあると思うのですが…。
結論から言うと、この質問に対して正確に答えるのは非常に難しいんですよね。
本記事では「ブログを初めてどのくらいで稼げるようになりますか?」という質問が良くない理由、質問するならどのようにすればいいかについて簡単にご説明したいと思います。
質問上手な人は伸びる
これまで私も「ブログをやってみたい!」と言ってきた何人かの友人・知人にブログ術(そんなに崇高なものではありませんが)を教える機会がありました。
まず大多数が長続きしません。そして、残った人の中でも稼げるようになるまでのスピードや、最終的に稼げるようになった額の大きさは、質問上手だと感じた人ほど良い結果を出しているように感じます。
ちなみに私の基準では、稼げるというのは月5万円以上です。
理由としては「毎日1000円の収益(月に3万円)なら、特にマネタイズを意識せずとも継続さえすれば誰でも可能だと思っているから」です。
ただし、ここから月5万、月10万の壁を越えていくのには、多少の工夫が必要なんじゃないかと考えています(まぁ月に3万円稼げるようになったブログをもう1個作れば、月5万円は割と簡単に達成できると思いますが)。
そしてその壁をポンポン越えていった人は、例外なく質問の仕方が上手い人でした。
質問の良し悪しについて
では、何を持って質問が上手いか下手かなのですが…。
よく野球教室の少年が「どうやったらプロ野球選手になれますか?」という質問をしていると思います。これは下手な質問です。
下手というと悪意があるので言葉を選ぶと、「少年がする質問だから許される内容であり、同じような質問を高校球児はしないでしょ?」というニュアンスに捉えてください。
ここで言う「ブログを初めてどのくらいで稼げるようになりますか?」という質問は「どのくらい練習したらプロ野球選手になれますか?」という質問と似ています。
もしくは「どのくらい勉強したら東大に入れますか?」と置き換えてもらってもいいですね。
私はプロ野球選手でもなければ東大生でもないので、それらの答えは分かりません。
…が、少なくともこの答えの正解は「人による」んじゃないかと思います。
稼げるようになるまでの期間は人によって違う
例えば、同時に10人のブロガー初心者が、毎日2時間パソコンに向かってブログ記事を執筆するとします。執筆作業にかけた時間は全員同じですが、仕上がってきた記事の完成度はそれぞれ別物です。
タイピングが上手な人なら文字数が多いかもしれないですし、想像力が豊かな人は面白い表現をしているかもしれません。
いずれにしても1記事しか書けなかった人と3記事も書けた人が出てきたとして、一概に後者の方が凄いとは限らないです(当たり前ですが)。
例えば私がまだブログの超初心者だった頃は、単なる日記にアドセンス広告を貼り付けていただけだったので、100記事書いても1日50円とかその程度の収益でした。
ですが、あなたに対して「100記事書いても1日50円しか稼げないよ」というアドバイスは適切じゃないと理解しています。
読者が記事に望む答えを提供できる能力のある人は、それだけ読者の心を掴むのが上手いということなので、稼げるようになるまでも早いでしょう。
読者の望む答えが用意できる人の多くは、「相手が何で困っているか」を理解できる人です。
何も分からない状態だと「何が分からないのかも分からない」という状況が起こるように、相手が答えられないような的外れな質問をしているうちは、満足できるほどの金額は稼げないのではないかと思います。
上手なアドバイスの求め方
どのように聞けば良いか、言い回しを変える
「ブログを初めてどのくらいで稼げるようになりますか?」という質問は、真面目に答えようとすると「才能があるなら1ヶ月で10万円以上稼げる場合もありますが、やり方が間違っている場合は100記事書いた時点でも1日50円程度しか稼げないということも珍しくありません」というような答えになります。
たぶんこのような質問をぶつけてくる人は「もっと具体的に答えて欲しい/そういう答えが知りたいんじゃない」と思うのでは?
つまり質問する側にも答える側にも、何も利益がない質問&回答ということです。だから答えたくないんです。
まずは稼げるという漠然としたワードを使うのではなく、具体的な金額を提示するのは最低条件です。
私はブログだけで5万円の収益が出せたら、「ブログで稼いでいる」と自信を持って言ってもいいレベルだと思っていますが、中には「5万円って少なくない?」と感じる人もいるでしょう。
(というか私の本音を言えば、1円でも収益が発生しているなら、それはもう稼いでいるって言ってもいいような気もします。)
「月に3万円稼げるようになりたいのですが、毎日2000文字程度の記事を1記事アップしています。このまま続ければ、どれくらいで達成できると思いますか?」という質問であれば、まだ答えがいがあると捉えてくれる人も多いはず(結局は記事のクオリティにもよるので、正確な回答は難しいんですけどね)。
あと具体的な金額を提示しないで、本当に自分の為になるアドバイスを引き出したいのであれば、「あなたの場合はどれくらいのペースで、どれくらい稼げるようになりましたか?」というような、相手の実体験を聞くのも1つです。
もちろんその相手が才能に溢れている場合もあるので、全く参考にならないケースもありますが、少なくとも1つの実践例として知ることができます。
稼ぐ手段について聞いてみる
例えば「月に3万円稼ぎたい」という明確な目標があるとしましょう。
月に3万円ならどんな方法でも継続さえすれば達成できるかと思いますが、もし現時点で「グーグルアドセンスしかやっていない」という場合なら「Amazonアソシエイトや楽天アフィリエイトを使ってみたら?」というアドバイスが引き出せます。
人によっては「3万円くらいなら月に青汁を5本~10本販売した方が簡単」と判断するでしょうし、そういうアドバイスをくれた人には「青汁なんてどうやって売り込むの?」と尋ねてみると、具体的なアドバイスが貰えるかもしれません。
ただし、これは相手の飯の種に直結するデリケートな問題でもあるので、あまり闇雲に聞くのもデリカシーがないと思われてしまうため、相手とタイミングを見ることは重要です。
実際に自分のブログやサイトを見てもらうのがベスト
本当に有益な情報を得るためには、自分の書いているブログやサイトを実際に稼いでいる人に見てもらってアドバイスを貰うというのがベストな方法です。
ブログで稼ぐことは奥が深くて、やり方は正しいのに結果が出るまでに時間が掛かるというケースが非常に多く、黙ってそれを続けていれば稼げるようになっていたのに、稼げなかった期間中に不安を感じてしまい、正しいルートから横道に反れてしまうパターンも少なくありません。
そういう場合に、実際に稼いでいる人に見てもらうことで「これならクオリティは十分だし、時間が経てば上位表示されて稼げるようになると思う」という判断をしてもらえれば、自分の自信にも繋がるでしょう。
あとはやり方を大きく間違っている場合も「これだと稼ぐのは難しいと思うよ。ここをこうすれば…」という具体的なアドバイスが貰えるので、それにならって方向修正するのがいいと思います。
まとめ
全く稼げていない状況下だと「どれくらいで稼げるようになるのか」という先の景色を知りたくなる気持ちは痛いほど分かります。
しかし実際に稼ごうと思ったら「どれくらいで稼げるようになるのか」ではなく「どうやったら稼げるようになるのか」に目を向けている人の方が、比べ物にならないくらい稼げるようになると思いますよ。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉がありますが、ネット上には「ググレカス」という言葉があることもお忘れなく。