上位表示させるために重要だと言われている要素は幾つかありますが、意識しているのとしていないのとで大きく差が出てしまう部分と言えば「内部リンク」が真っ先に思い浮かびます。
例えば外部からの被リンクに関しては、人によっては「良記事を書けば自動的に貰える」という人もいますが、商標サイトなんかでナチュラルな被リンクを貰うのは至難の業です。
私の場合、記事の内容をコピーされたという通知は毎日のように来るものの、リンクを貼られたという通知はほとんど来ません。
そんな私のような人でも対策できるのが内部リンクです。この内部リンクは、うまく使えるかどうかでブログサイトの検索順位を大きく左右すると言っていいでしょう。
今回はそんな内部リンクにスポットを当てて、初心者の方にこそ知っておいてもらいたい「上位表示を狙う際の内部リンクの有効な使い方と基本的な考え」について、私が思う部分についてご紹介したいと思います。
内部リンクを使ったサイト設計のメリット
ブログサイト内での回遊率を上げられる(離脱を防ぐ)
例えばU-NEXTやHuluなどのビデオオンデマンド(動画配信サービス)を紹介しようと思った場合、単純に思い当たる部分で言えば「取り扱われているコンテンツでひたすら記事を書く」というのが極めて有効です。
探せば「U-NEXTでしか見れない動画」がいくつか出てくるので、それについての紹介記事なんかを書いて、U-NEXTのサービスに関する記事ボリュームを増やすことで、少しずつブログサイト全体の専門性が増していき、上位表示しやすくなってくると思います。
そんな時に「この動画は見たいけど、これだけの為に月額料金を払うのもなぁ…」という人も出てくることが予想されます。
そういう人を先回りして「U-NEXTならこんな動画も見れますよ!」というカタチで、関連記事を内部リンクで案内してあげると、それが読者の方にマッチしていればそっちに流れていくでしょうし、うまくいけば「この動画も見れるなら契約しちゃおうかな!」という感じで成約する可能性を少しでも上げられるでしょう。
このような形で「この記事を読む人ならこういう記事にも興味を持つんじゃないかな」というのを先回りして、自分の書いた記事をアピールするというのが極めて有効です。
もちろん読者の方にそれがマッチするかどうかは本人のセンスが大きく関係してくると思いますが、自動的に作られる関連記事などよりは精度の高い内部リンクを用意できるという人が大半だと思います。
何度も同じ文章を書かなくて済む
私は商標サイトを今でも作ったりしているのですが、どんな内容の記事を書くにしても必ず「最安値で買える方法」に案内するようにしています。
ちなみに商標サイトというのは、特定の商品に特化したサイトのことです。
例えば「すっぽん小町/アイキララ/チャップアップ」など、1つ売れば数千円になる案件の商品を取り扱うことで、少ないPV数でも大きく稼げる可能性を秘めているアフィリエイトの手法と言っていいでしょう。
「商標サイトについて、もう少し詳しく知りたい!」という方は、以下の記事をご覧ください。
<<初心者でも取り組みやすい商標アフィリエイト|デメリットはこれだ!
例えば、すっぽん小町の商標サイトを作る場合、全ての記事はすっぽん小町に関する記事(あるいはそこまで遠くならない記事)になりますが、記事タイトルは「すっぽん小町+〇〇」で何記事も書くというのがセオリーです。
すっぽん小町+口コミ、すっぽん小町+効果、すっぽん小町+最安値…。
ごちゃまぜブログやジャンル型特化サイトよりも狭く深くという意味合いが強いので、1つの商品で何記事も書くのは結構苦痛に感じる人が多いのではないかと思います。
そして私はどんな記事を書いても、最後に必ず「すっぽん小町を最安値で買う方法」を案内しているのですが、毎回「楽天は〇〇円で、Amazonは○○円で…」と書くのは面倒なので、結論をバシッと書いたうえで、それについて詳しく書いた記事の内部リンクを貼り「詳しく知りたい方はコチラをご覧ください」というカタチにしています。
これならGoogleからの重複ペナルティも受けにくくなりますし、最安値は公式サイト(あるいは楽天など)だという部分で「それって本当?」と思った読者の方だけを内部リンクに誘導するというようなスタイルです。
このようにすると、必要だと感じる読者の方だけがより深い情報を選択できるようになるので、何度も同じことを書かなくて済むという大きなメリットが生まれます。
ランキングサイトなどでも内部リンクを使うと効果アップ!
例えば「自分の好きなチョコ菓子ランキングTOP10」という記事を書くとしましょう。
ここで「3位はアルフォート、2位は紗々、そして1位はポッキーです!」というようなランキング記事を書いて、それぞれの商品に対して簡単な紹介文を書き、Amazonや楽天のリンクを貼るというところまでは多くの人が実践しています。
ここで、さらに個別商品について掘り下げた記事への内部リンクを用意しておくと、抜群にSEOに強くなる(上位表示されやすくなる)というイメージです。もちろんコンテンツがしっかりしていることが重要ですが…。
私はランキング記事などを作る際、なるべく個別記事も用意して内部リンクを貼るようにしています。ポッキーの例で言えば、味のバリエーションや細さのバリエーションなんかで掘り下げて、2000文字以上の個別記事を用意します。
こういう対策によって、ランキング記事の地盤がしっかりするという意味合いも強くなりますし、何より「その商品に興味を持った人が、再検索するのを防止できる」というのが大きなメリットです。
さすがにポッキーだと商品単価が安いのでパッとしませんが、例えばこれがパソコンだったと仮定すると非常に分かりやすいです。
仮に「動画編集 パソコン おすすめ」で検索して、上位表示されたランキング記事があったとしましょう。そこで1位のパソコンに対して、なぜ1位にしたのかの根拠やスペックに対する簡単な説明がされていたとします。
しかし実際に数十万円の買い物をするとなると、もっと詳しく知りたいと思ったりしませんか?「なんか良いパソコンない?」くらいの熱量なら500文字くらいの文章でも納得できますが、実際に買うとなれば2000文字オーバーの詳しい記事が読みたいと思う人も少なくないはず。
そういう時に個別記事の有無は重要だと思うんです。もし個別記事が無ければパソコンの型式だけをコピペして、再度Googleに戻って検索し直すということをする人も多いのでは?(なぜなら私がそうなので)。
そういう時に詳細記事のリンクを貼っておくというやり方は、非常に使える手法だと思います。興味のある人だけをその記事に流せるので押売りにはなりませんし、本当に熱量のある人だけに読んでもらえるので、じっくり読み込んでもらえて成約率も上がるでしょう。
記事数が増えてくると注意したいのがコンテンツの重複
記事数が増えてくると、内容によっては「どうしても似たり寄ったりな部分」が出てきてしまうことも珍しくありません。
このようなことが起こってしまうと、本来「できればこっちの記事を上位表示したいのに、なぜかこっちの記事が上位表示されてしまう」ということが出てきます。これを防止する意味でも、内部リンクは極めて有効です。
せっかくなので、すっぽん小町をまた例にしたいと思います。
例えば「すっぽん小町+主成分」で記事を書き、その次に「すっぽん小町+副作用」で記事を書くとしましょう。ここでは「すっぽん小町に危険な成分は含まれていませんよ!」というアプローチから、結論として「すっぽん小町に副作用はありません」とするのがセオリーです。
つまり「すっぽん小町+副作用」で記事を書く場合、どうしても主成分について触れなければならないことが多くなります。
本来であれば「すっぽん小町 成分」で検索された時は、すっぽん小町+成分で書いた記事が上位表示されて欲しいのに、実際の検索順位では「『すっぽん小町 成分』というキーワードで検索しているにも関わらず、すっぽん小町+成分の記事よりも、すっぽん小町+副作用の記事が上位に表示されてしまう」ということが起きてきます。
これをブロガーやアフィリエイターの間では「カニバリ」と言ったりもするのですが、割と高頻度で「なんでこの記事が上位にくるの?」と思うことが多々あります。
商標サイトの目指すところは「すっぽん小町+〇〇」を網羅したうえで、最終的に「すっぽん小町」という商標キーワードでしっかり上位表示されることです。
そして「すっぽん小町」というキーワードで上位表示されて欲しいのは、気合を入れて書いた集大成であるトップページか、あるいは成約しそうなキーワードで書いている記事と考えるケースが大半だと思います。
それなのに「すっぽん小町 副作用」などの成約しにくいキーワード書いた記事が上位表示されてしまうと、あまり旨みは無かったりするんですよね。
何も考えずにサイト設計をすると、このような罠に陥ってしまうことも珍しくありません。私のレベルだと意識していても、理想通りの記事で上位表示できなかったりもするので。
それでも意識するのとしないのとでは全く違ってきますから、コンテンツの重み調整という意味でも内部リンクによるSEO対策はおすすめです。
最後に
よく初心者ブロガーの方に対するアドバイスで「まずは100記事書け」というものがあります。
この言葉の真意としては「あれこれ考える前にまずは手を動かせ」という意味合いが強いと思うのですが、単に100記事書くのと内部リンクなどをしっかり意識してサイト設計したのとでは、完成時にとてつもなく大きな差が生まれることでしょう。
外部からの被リンクは優良記事を書くだけでなく、SNSなどを利用したり、シェアされやすい内容の記事を書くなどの工夫が必要になってきますが、内部リンクなら自分でできるSEO対策として非常に手軽なのに大きな効果をもたらしてくれます。
まずは補足的な意味合いで使ってみてもいいでしょうし、自分でいろいろ試しながら応用を見つけてみてください。きっとこれが大きな成長の糧になると思いますよ。