意外と中古ドメインの入手系ノウハウって無いんですよね。
というのも不確定要素が多いからだと思っているのですが、もしかすると「本当に稼げるから誰もノウハウを明かしていないのでは?」という部分があったりもします。
さて、先に言っておくと私自身「どういう中古ドメインを取れば結果が出るか」ということは分かっていません。
自分なりの基準を設けて精査していますが、ペナルティ付きのドメインも結構掴まされましたし、一見いけそうでも全く順位の付かないドメインも腐るほどありました。
ただ、どうやって取得するかという簡単な手法くらいは教えることができるので、この記事では「中古ドメインの入手方法」についてご紹介したいと思います。
中古ドメインを使用することのメリット・デメリット
中古ドメインのメリット・デメリットは「中古ドメインが持つ評価を利用できる」という部分です。
これは良い評価を持っているドメインならメリットになりますし、悪い評価を持っているドメインならデメリットとなります。
ドメインはゲームで言うところのキャラクターのようなものなので、運営していくことで武器を装備していたり魔法を覚えていたりするのですが、キャラクターによっては「レベルが高い割にステータスが低い」とか、最悪なケースだと「呪われている/ただの屍のようだ」ということもあるわけです。
良いドメインが手に入れば最初から有利に戦うことも可能で、悪いドメインだった場合は「これなら新規の方が断然良い」となります。
そして厄介なのが「中古ドメインは実際に取得して使ってみないと良し悪しの判断が付きにくい」という部分です。
中古ドメインを取得する場合は、以上のリスクを踏まえたうえで取得するようにしましょう。
中古ドメインの取得方法(エキスパイアードドメイン編)
Expired Domains.net(エキスパイアードドメイン)というサービスがあります。これは毎日のように失効している数々のドメインを探すことができるサービスなのですが、利用自体は無料です。
中古ドメインの取得方法には幾つかの手段があって、オークションやら中古ドメイン業者によるツールを駆使した取得などを潜り抜けたドメインが集まります。
ま、悪く言えば「残り物」ですが、取得にそこまでの手間もかかりませんし、ライバル争いもきつくないという意味では十分でしょう。個人的にはこれでも十分すぎるほど美味しい思いをしています。
ログインIDを取得する
エキスパイアードドメインへ飛び、TOPページの右上にあるSign UpからIDを取得しましょう。フリーアドレスがあれば登録可能です。
1度ユーザー登録すれば、あとは同じく右上のLoginから利用できるようになります。
中古ドメインの検索条件を設定する
ログインしたら左上の「Deleted Dmains」をクリックします。
横のDeleted .comやDeleted .netから進めば特定のドメインに狙いを付けることもできますが、Deleted Dmainsからもフィルターを掛けられるので心配無用です。
Deleted Dmainsから先へ進むと、取得可能なドメイン(正確にはそうとも限りませんが…)が大量に表示されます。
ただしここで表示されるドメインには日本では取得できない物も含まれていますし、多くの人は「.comが欲しい/.netが欲しい」という希望があると思うので、ここから検索フィルターにかけていきましょう。
「Show Filter」から検索条件の選択画面へ移行してください。
【Common】
Show Filterでは最初Commonタブで条件設定をします。
あくまで私が行っている方法ですが、基本的には赤く印を付けた部分しか使用していません。
Backlinks:バックリンク(被リンク)の数
ACR:インターネットアーカイブに登録された回数
WBYとABY:運営開始の年数
only new last 24 hours:チェックすると24時間以内に取得可能になったドメインのみを表示する
only available Domains:チェックすると取得可能なドメインのみを表示する(ただし取得済みである可能性もある)
Domains per Page:1ページに表示するドメインの数
バックリンクの数は多ければ良いとも言い難いので、どれくらいに設定すればいいかはご自身で判断してください。
個人的には「少なすぎるのも意味がないような気もするし、かと言って多すぎると自演の可能性が高まる」ということで、あえてここではフィルターに掛けないこともあります。
運営年数についても長ければ長いほど良いような気がしますが、一概にそうとも言い難いという印象です(個人的には2年以上で7年以下くらいが好み)。
ACRについては、アフィリエイターが自分のサイトを見られたくないということでインターネットアーカイブのクローラーを受け入れていない場合は0になることがあります。
いずれにしても運営期間が長いにも関わらずACRが少ない場合は健全じゃないような気がしますし、目視による確認も難しくなるので極端に少ないものは避けた方が無難でしょう。
【Additional】
続いてAdditionalタブで、取得したいドメインに狙いを付けます。
「とりあえず何でもいい!」という場合もあれば、中には「セール対象のドメインだけ見たい」とか「.comや.netにしか興味が無い!」という人もいるでしょう。
そういう人はAdditionalタブにて探したいドメインにだけチェックを入れればOKです。
他に「Adwords & SEO」や「Majestic」のタブでも設定できる項目が色々ありますが、私はよく分からないので使っていません。
あとは検索条件の下の方にあるApply Filterというボタンをクリックすれば検索開始です。
中古ドメインを探す
ここからは実際に「バックリンク数」などでソートし、自分にとって良いんじゃないかという基準の中古ドメインを探していきます。
DP:バックリンクを受けているドメインの数
LP:バックリンクの数を表す指標
IPP:バックリンクの数でもドメインの違いを重視した指標
私がよくソートに利用するのが上記の4つの項目です。一概に数が多ければ良いというものではありませんが、被リンクの数を基準にソートして「明らかにこれは多すぎだろ…」という中古ドメインは自分で排除しています。
BLの数そのものは、私の体感的には500を超えたらもう501だろうが1000だろうがあまり変わらないという印象がありますが、DPは割と重視したいです(1つのドメインから100本のリンクを送られているよりも、10個のドメインから10本ずつの方が安心できるじゃないですか?)。
あとは実際に欲しいと思った中古ドメインが本当に取得できるのかどうかを調べます。ドメインサービスに実際に打ち込んで購入できるかどうかを見るだけでOKです。
そこで取得可能なのが分かったら、今度はインターネットアーカイブを使って過去の運営状況を見ます。個人的にはアダルトサイトやバイ〇グラ系のサイトは基本的に取りません。
ただし一般的に良く言われている中国語、ロシア語のサイトなんかは実際に見て「そこまで悪くなくね?」という感じなら取ったりもします。
注意したいのが上記のような画面が表示されるパターンです。この場合リダイレクトされているということらしく、そのドメインが持つパワーが既に別のドメインに送られているということを示唆しています。
これは取得しないというアフィリエイターの方が多く、私は最初こそ「それ本当に?」と思って関係なしに取得していましたが、リダイレクトされている中古ドメインで大当たりを引いたことがないので、個人的にも好んで取得することはないです。
取得した中古ドメインは実際にコンテンツを入れて判断
取得した中古ドメインの良し悪しは、私のレベルでは「実際にコンテンツを入れてから判断」というカタチになります。
1番分かりやすいのは「特定のキーワードをサイトタイトルにして、熱量の変わらない同じ文字数の記事コンテンツを突っ込んでみる」という感じです。私はツール記事を使っています。
▶勝手に記事を書いてくれるパーフェクトサテライトライター(PSW)の紹介・レビュー|これで外注いらず!?
商標アフィリエイトに使用するなら、取得したドメイン全てに「商標+効果と副作用」などのタイトルを付けて、似たようなコンテンツ記事を5記事~10記事突っ込んで放置し、上位にきたものから使用するというのが望ましいでしょう。
サイトタイトルにはある程度の独自性を持たせないと、そもそも上位表示するのが難しかったりもするので、その辺の微調整はした方がいいかもしれません。
私の場合は1番順位の付き方が良かった物をメインサイトにするのは当然として、2番目も別の商標サイトのメインに据えたり、あまりにも酷い順位の付き方のものはサテライトのサテライトに回すか捨てるなどします。
ただし「Aの商標では順位が芳しくなかった中古ドメインにBの商標に関する記事を突っ込んだら上位表示した」というケースもあるので、色々試しているのも中古ドメインSEOの醍醐味と言えるでしょう。
最後に
この方法なら、ペナルティ付きドメインを拾ってしまう可能性もありますが、1000円程度で1個の中古ドメインが手に入ります。その中には業者から買ったら数千円~数万円の価値がある中古ドメインが眠っているかもしれません。
私が取得してきた中にはペナルティ持ちの中古ドメインも多々ありましたが、実際にやってみて「あ、意外とペナルティ持ちには引っ掛からないな」と感じました。
とりあえず興味があるならやってみるといいです。個人的には「サイトをお星さまにする経験をしてからがブラックSEOの始まり」だと思ってます。