ブログアフィリエイトでは「人に広く求められている情報を網羅する」というのも1つの戦略ですが、あえて少数派に目を向けるというのも非常に有効です。
特に成約率の高いキーワードでアクセスを集めると、PV数が少なくても成約することが多いので、あえて色んなアフィリエイターが居ないキーワード市場に目を向けることも戦略の1つとなっています。
そこで今回は、ブログアフィリエイト初心者の方に向けて「ズラしキーワードのメリット・デメリット」「ズラしキーワードの上手な使い方」についてまとめてみました。
アフィリエイト記事の上位表示が上手くできていない人、成約案件を1件でも多く増やしたい人は参考にしてみてください。
ズラしキーワードとは?
ズラしキーワードとは「あ、そういう言い方もあるのね!」というような言い回しで攻める方法です。
例えば、商品を使ってみた感想を検索するユーザーが、どのようなキーワードで検索してくるかというと、クチコミとか感想、レビュー、評判あたりが相場だと思います。
ここを「インプレッション/所感/印象」などのキーワードを使って、あえて多くの人が検索しないという少ない検索ボリュームのキーワードを狙いに行くという方法です。
インターネット検索の方法は、義務教育などの過程で「こういう感じで検索しましょう」という授業を受けるわけではないので、その人のオリジナル検索方法に終始していることが多いと思いませんか?
私は商品の感想を検索する際、迷うことなく「商品名+レビュー」で検索をしていました。口コミというキーワードが頻繁に使用されていることを知ったのは、アフィリエイトを始めてからになります。
世代によっても検索方法は異なり、私の親ぐらいになると「ブログのアクセスを少しでも増やす工夫」など、スペースを使わないで長めのキーワードを入れて検索するというユーザーも少なくないので、そういう少数派を狙い撃ちにするというアフィリエイトテクニックです。
王道なタイトルの付け方はコチラを参考にしてください。
▶クリックされやすい記事タイトルの考え方|煽りタイトルはダメ、絶対!
ズラしキーワードのメリット
ライバルが少ない市場を狙い撃ちできる
キーワードを選ぶ際は、「1人でも多く検索しているキーワード」を攻めるのがセオリーです。
しかし検索順位が1つ下がるごとに、アフィリエイト案件が成約する可能性はガクンと低くなってしまうので、仮に1位が100件売れているとしても、100位が1件ということにはならず、2ページ目や3ページ目になってしまうと、全く売れないということも珍しくありません。
そのような場合は、検索ボリュームが少なくても1位や2位さえ取れていれば、そこに引っ掛かったユーザーが購入してくれる可能性が残るというわけです。
アフィリエイトの思考では、初心者の方ほど「上位表示できる」ということを前提に動いてしまいがちなので、検索ボリュームが大きい市場で中途半端な上位表示を目指すよりは、あえて検索ボリュームが少ない(=ライバルがいない)市場でトップを狙うことの方が有効だったりもします。
検索が下手な人は、ネットリテラシーの低い層が多いのでは?
ネットリテラシーとは「情報ネットワークを正しく利用することができる能力」のことです。
このネットリテラシーが高い層を相手にすると、より高度なテクニックや説得術が必要になってくると言われており、ちゃんとした「集客→説得、セールス」を行わないと成果になりません。
グーグルアドセンスを貼っているだけでは、誤クリックすらしてくれない層と言われています。
いわゆるネットリテラシーの高い人は「検索ボリュームが多いキーワード=その内容で記事を書いている人が多い=信頼性の高い情報が表示されるのでは?」という部分があって、あえてそのキーワードで検索してくるという人も多いような気がしませんか?
一方でネットリテラシーの低い人には、どれが画像でどれが広告かという判断もできないという人もいますし、こういう人たちの大半は高齢者に多い傾向にあるので、購買力はある人たちということになります。
ネットリテラシーが高い人だと「口コミはあくまで調査するだけ」「本当に欲しいものは独自のネットワークで最安値を探す」などの行動に移る人も少なくありません。
しかしネットリテラシーの低い人に「このボタンから飛ぶと最安値で購入できますよ」とおすすめすれば、前者に比べたら高確率でリンクを踏んでくれるでしょう(ネットリテラシーの低い人はメルカリで商品を探したりとかはしないでしょうから)。
ズラしキーワードのデメリット
アクセスを集めるのには向かない
売り上げよりもPV数にこだわりたいという場合は、ズラしキーワードはそこまで重宝するテクニックではありません。
もちろんズラしキーワードを網羅するくらいの勢いで、大量の記事を突っ込めば、それなりのアクセスを集めることも可能でしょう。
しかし、だったら最初から王道のトレンドネタを取り扱って、2ページ目や3ページ目を狙った方が、まだアクセスは集められるのではないかと思います。
記事の重複に注意
Googleがブログサイトに与えるペナルティの1つに「重複コンテンツ」というものがあります。
「記事Aと記事B、微妙に違う感じにしてるけど結局は同じ記事じゃね?」という判断をされた場合に下されるペナルティです。
例えば、とある大規模な中古車センターのアフィリエイト記事を書くとして、真っ先に狙いたくなるのが「中古車+地域名」ではないでしょうか。
しかし、元々は同じ会社が活動していて、事務所を構えている都道府県が違うだけというケースが多いですから、記事タイトルこそ「中古車を東京で買うならここ!」とか「中古車を神奈川で買うならここ!」となっても、記事の中身はほとんど一緒になるのではないかと思います。
このような場合はカニバリ(共食い)と言って、狙った記事が上位表示されなかったり、両方のコンテンツがペナルティを貰う可能性もあるので注意しなくてはなりません。
最近のアフィリエイト事情をプラスに考える
最近は健康食品、サプリメント、加圧シャツなどの表現方法にもメスが入ったりして、アフィリエイト業界全体に対する締め付けも強くなってきたような気がします。
特に「健康食品やダイエットサプリのビフォーアフターは禁止」とかは、アフィリエイトをやっていなかったら普通に分からなかったという人も多いはずです。
以前、とあるスキンケア商品のアフィリエイトをしようと思ったら、「効果というキーワードは、薬事ルールに抵触する可能性があるから使用しないでくれ」と言われました。
結局、言われたとおりに「効能」とか「実感」などのズラしキーワードで戦ってみましたが、私は結果が全く出ませんでしたね(効果で上位表示させてるアフィリエイターも沢山いましたし…)。
▶健康ジャンルは専門家でもなければ参加しにくいジャンルへと昇華した
健康食品やスキンケア用品の表現については、割と細かいケチを付けられることも多いので、明言を避けながらも「いかに断言しているような感じで表現できるか」が重要です。
「中性脂肪を付かなくする」はダメだけど「中性脂肪が気になる人へ(効果があるとは言ってない)」ならOKという時代ですから、色んな言い回しのバリエーションを持っていることは大きな武器になります。
類義語、同義語を駆使して色んな言い回しを使えるようになれば、それだけ引き出しの数も増えていくことになるので、テクニックの1つとして挑戦してみるのも十分にありだと思いますよ。
最後に
今回はズラしキーワードに関する記事を書きましたが、アフィリエイト案件で購買意欲の高いユーザーを集客すれば、10PV以下で1件以上成立することも珍しくありません。
何千~何万という膨大なアクセスを集めなくても、十分に勝負できるということを考えれば、あえてライバルたちがひしめき合っている荒波に突っ込んで行かなくても十分勝負になりますよ。
最近はビッグキーワードを狙いに企業が参入してくる時代ですから、スモールキーワードを集めるのが個人アフィリエイターの生きていく道かもしれません。