SEOを使ったアフィリエイトで稼いでいくのに何が1番重要かと聞かれたら、私は間違いなく「Googleで上位表示させること」と答えます。
中には「人の感情を揺さぶる文章力が必要」と答える人もいるでしょうし、その隣には「ユーザービリティを考えたサイト作り」と答える人もいるでしょう。
しかし、それらはすべて上位表示させるためのテクニックの1つにしか過ぎません。
私は「どんなに見やすいサイトで、どんなに人を惹きつける文章だったとしても、検索順位が100位以下なら結果は出ない」と確信しています。
この記事では「アフィリエイトでは何よりも上位表示させることが重要である」というテーマで、本質から目を背けないことの重要性について書いていきたいと思います。
「上位表示される記事=良質なコンテンツ」は本当?
本来の目的は上位表示させること
ブログ術やアフィリエイト術を情報発信している人の多くは、Googleの検索で上位表示される重要性を説きながらも、じゃあ具体的にどうすれば上位表示されるのかという部分になると「良質なコンテンツを作ること」と説明しているケースが非常に多いです。
そして良質なコンテンツを作るにはどうすれば良いかという部分で、人を惹きつける文章だったり、見やすいサイト設計だったり、そういう方向にシフトしていることが多いですね。
これ自体は私も否定しませんし、同じ上位表示されるにしても「見やすいサイトと見にくいサイトなら前者の方が稼げる」という部分は揺るがない事実だと思っています。
ここで言いたいのは「あくまで当初の目的は『上位表示させること』である」という点です。
役立つ記事が1番上に来るとは限らない
もちろんユーザーに求められるサイト作りによって、上位表示されやすくなるということはあると思いますが、上位表示されている記事がユーザーに求められていることばかりではありません。
例えば「マンガ おすすめ」というキーワードで検索してみると、おすすめの漫画を教えてくれるブログやサイトが並びますが「50~100もの作品をおすすめされて、結局どうすれば良いの?」って思いませんか?(私だけ?)
私としては、おすすめを人に聞いたら多くても5つまで(できればトップ3)に絞っておすすめして欲しいと考えます。
初めて入ったラーメン屋さんで「おすすめは?」と聞いた時に返ってきた答えが「醤油と味噌と塩と野菜タンメンとマーボー麺と酸辣湯麺と…あ、煮干し中華とか志那蕎麦もおすすめです!」なんて言われたら、聞かなきゃ良かったって思う人が大半だと思うんですけど…。
ここはびしっと「味噌ちゃんぽんです!味噌が苦手なら野菜醤油ラーメンがおすすめですね!」くらいに絞られた回答の方がすっきりするのですが、あなたはどうですか?
上位表示されるには複数の条件がある
上位表示されるためには、様々な条件があってそれらが比較されたうえで決められています。決めているのはGoogleです(今はGoogleもYahooも同じ検索結果になることが多いですね)。
なので私としてはユーザー目線の記事を書くことよりも、Google目線の記事を書くことが正解だと考えています。
もちろんユーザー目線の記事を書くことがGoogleからの評価に繋がり、それが最終的に上位表示されるという考えは嫌いじゃありません。
ただ、ユーザーが好むものをGoogleが好むとは限りませんし、現にユーザーが好まないような記事をGoogleが上位表示しているパターンはいくらでも存在します。
前項の漫画の例で言えば「私は色んな漫画をおすすめして貰えた方が嬉しい!100冊でも200冊でもおすすめを教えて欲しい」という人が私の想像以上に多い可能性もあります。
しかし、芸能人の名前を検索して「恋愛遍歴は?カップ数は?気になる彼氏の存在は?」というような記事に需要があるとはどうしても思えないんですよ。
しかも「タイトルが悪いだけで中身はしっかりしているのかも…」と思って中身を見てみると、ただつらつらと日本語を並べたあとに『いかがでしたでしょうか?結局〇〇さんの彼氏の存在は確認できませんでした』となるケースばかりです。
これこそがドメインパワーや被リンクで押し上げているケースだと思うのですが、私は何でもかんでもユーザー目線で書かれた記事や良いコンテンツさえ作れば報われるという考えで取り組むのではなく、こういう部分も理解したうえでコンテンツの重要性を理解することが重要だと思っています。
上位表示されやすいと言われている記事の特徴
ユーザーの求めている答えが用意されている
Googleも「色んな人にGoogle検索を使ってもらうことでビジネスとして成立している」という部分があるので、ユーザーが「最近のGoogle検索、全然使えないじゃん」となってしまうと困ってしまうことでしょう。
そうならないために、ユーザーが求めている答えをバシっと用意できるように最適化する努力をしています。
これこそが「良質なコンテンツを作れば上位表示される」と言われている根拠と言ってもいいのでは?
記事ボリュームがある
Googleは情報の網羅性を重視していると言われています。
ユーザー目線で考えるのであれば、ユーザーが望む答えをピンポイントで用意することが重要です。
深田恭子さんの恋愛遍歴だけを知りたがっている人に、カップ数を教えることは蛇足でしかありません(いや、そうとも限らないけど)。
例えば「深田恭子 彼氏」というキーワードで検索した人は、このキーワードからどんな情報を得たいと考えているのでしょうか。
簡単に思い付くのは「深田恭子に今、付き合っている彼氏はいるの?/深田恭子がこれまでに噂された彼氏って誰がいた?」などなど。
一般的には、これらの情報を網羅している記事が上位表示されやすいと言われています。
例えば単純に「深田恭子さんには、亀梨和也さんと噂になった時期がありました」と書いただけだと、人によっては「亀梨和也って誰?」となってしまうので、そこを先回りで「亀梨和也さんはジャニーズ事務所所属でKAT-TUNのメンバーであり、これまでに出演した作品には…」というような説明を添えることが親切だという見方もできます。
ただ実際に「今、深田恭子さんに彼氏がいるかどうかを知りたい!」と思って検索してきた人にとっては、亀梨和也さんがKAT-TUNのメンバーであることなんか蛇足も蛇足です。
つまり記事ボリュームが多いということとユーザービリティは反比例の関係になることも少なくないのですが、一般的にはGoogleで上位表示されるにはある程度の記事ボリュームがあった方が有利(網羅性がある記事を書こうと思ったら嫌でもボリュームは増えるから)だと言われています。
でも、もし私が調べ物をしていたら「あれこれ関係ない情報でボリュームが増えている記事よりも、たった一言ピンポイントでその答えを示してもらえた方がありがたい」と感じるように思います。
極論を言えば話の前置きなんかも不要です。さて、あなたの場合はどうですか?
ドメインパワー、被リンクがある
あなたはWikipediaを見たことがありますか?
Wikipediaは自分の知らないことを調べる分には「へぇ~」と思うことも少なくありませんが、自分が詳しいことについて調べてみると「これ間違ってない?」と思うことも珍しくありません。
それに記事ボリュームがあるわけでもないのに、かなりの確率で上位表示してきますよね?
これこそがドメインパワーと言われている要素だと思われます。
ブログをやっていると、本来であれば自分が用意しようとしていた情報について、他に詳しくまとめてくれているサイトがあったりします。
そういう時は「もっと詳しく知りたい人はこちらを参照してください」というカタチでリンクを貼っておくということもするのではないでしょうか。
このリンクの数が一種の人気投票のようなカタチで、Googleの評価に影響を与えているという見方も強いです。
特にWikipediaは「〇〇とは…」などの項目で引用される機会も多いでしょうから、それによって被リンクが増え、Googleでも「この記事(サイト)は引用されているから、多くの人が求めている情報だな」と考えてもおかしくないでしょう。
良いコンテンツかどうかは受け取る人が決める
本記事の序盤で、私は「良質なコンテンツを作れば上位表示されるという主張は間違っているとは言わないけど、あくまで目標は上位表示させること」と書きました。
多くの初心者さんは、自分に文章力がないから物を売れない&Googleで上位表示されないと悩んでいるのではないかと思いますが、恐らくそんなことは無いです(無いと思います)。
「見やすいサイトかそうでないか」というのは主観ですし、それと同様に「読みやすい文章かそうでないか」というのも主観です。同じ文章を読んで、それが良いと感じる人もいれば、あまり好ましく思わない人もいて当然ですよね?
例えば同じ青汁の紹介サイトが10サイト並んでいて、それを100人の人に見てもらうとします。
それぞれに「サイトのデザイン/読みやすさ/文章力/商品を欲しいと思ったかどうか」などの項目別に点数を付けて、ランキングを決めたとしましょう。
全ての項目でぶっちぎりで1位を取れるほどの差があれば話は別ですが、多くの場合は「見やすさはこっちだけど、文章力はこっちの方が…」という感じで評価もバラバラになるのが普通だと思います。
この時の順位の通りに検索順位も上から順番になっているのなら話は早いのですが、実際はそうではありません。
100人の審査員から少しずつ加点されていくものの、最終的な101人目にGoogleが現れて、Googleの判断で1兆点が加算されるというイメージでしょうか。
良いコンテンツかどうかを決めるのは、そのコンテンツを体験する人です。ブログ記事なら、それが自分にとって良いかどうかを読者自身が判断します。
一方で、上位表示される記事を決めるのはGoogleです。ここを勘違いしないようにしなくてはいけません。
検索結果から見える現実
例えば青汁を売ろうと思ったら、1番上にさえ表示されてしまえばそれだけで売れます。
訴求力がある等の小手先のテクニックについては、そこまで重要な意味を持ちません。
現に色んな商品名を検索してみると、上の3つが広告というパターンも増えてきたかと思いますが、試しにそれらを見てみてください。
最低限の文章と目を引く画像、あとはアフィリエイトリンクが置かれてていて終わりというケースが非常に多いと思います。「商品に関する詳しい情報は、アフィリエイトリンクの先で見てください」と言わんばかりです。
これは、この記事を書いた人間が「余計なことを書くだけ無駄」ということを理解しているからです。上位表示さえされてしまえば、これだけで十分成果が出るんですよ。
一方で、広告枠の下(純粋な検索順位の1位)を見てみると、広告枠の記事とは比べ物にならないくらいの文章量で、効果や口コミなどの特徴が網羅されていると思います。
ある程度のネットリテラシーがある人は「上は広告だから飛ばして…」と考える人も少なくないものの、そこまでネットリテラシーが高くない人は上から順番に見ていくことも多いでしょう。
広告枠の記事はお金を払うことで検索上位に表示しているわけですが、これを利用している人がいる以上、丁寧な記事を書くよりも「最低限の情報を載せて上位表示された方が稼げる」と言ってもいいのでは?
最後に
私としては「ユーザーの為になる記事が上位表示されると言うのなら、上位表示されているような記事が広告枠の中に1つくらいあってもおかしくないんじゃないか?」と思います。
でも広告枠にあるのは、シンプルな記事ばかりです。そしてそこから成果が出ているから、このような広告枠が落札されているのでしょう。
そう考えたら、上位表示させるためにやっていることは必ずしもユーザーの為になっているとは言えないのでは?
現にアフィリエイト案件の場合であれば、商品LPという立派な資料が用意されていますし…。大体そこに必要なことって書かれてますからね。
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを生み出そうという考えそのものは素晴らしいと思いますし、私もそういう記事の方が大好きです。
しかし人間が評価する記事とGoogleに好まれる記事には、まだ大きな隔たりがあるんじゃないかと感じる今日この頃です。