Googleは定期的にアルゴリズムを変更したり、大幅なアップデートで検索順位を大きく入れ替えてくることがあります。
これは「ホワイトだから大丈夫」とか「ブラックだから飛びやすい」のように簡単で括れるようなものではなく、一見すると意味のよく分からない規則性だったり、時に理不尽なようにも思える強風が吹いてくると言っても過言ではありません。
私はそもそもそこまで大きい収入源を持っていないということもあって、アップデートでお星さまになったブログサイトが出てきても、そこまで痛手を負ったことはないです。
とは言っても、月10万円をコンスタントに稼いでくれていたサイトが一気に圏外に飛ばされたりすれば、やはり面白くありません。
そこで今回は、私が考える「Googleアップデートの影響で大きく順位変動した時の正しい対処法」についてご紹介したいと思います。
変動が落ち着くまでは待機
基本的には、変動が完全に落ち着くまでは待機です。理由として「何もやってないけど勝手に戻ってきた」というケースが結構あるので。
大きなアップデートともなると、Googleもあれこれ試しているのか分かりませんが、行ったり来たりを繰り返すことも少なくありません。
こんな状況で変に手を加えてしまい「放っておいたら戻ってきてたかもしれないのに、いじったら完全に飛んでしまった」ということは何としても防ぐべきだと思います。
どうせこの変動が落ち着いて、それでも戻ってこなかったら嫌と言うほどいじり倒すことになりますから、まずは動いているブログサイトは放っておいて新規サイトを作るとか、変動の影響を受けていないサイトに記事を入れるなどしましょう。
変動が落ち着いたら「何が原因なのか」を考えてみる
アップデートが完了したら一応Googleから公式発表があるかと思いますが、Googleはハッキリしたことは言わないですし、毎回「ユーザーの為になるサイトは評価する」の一点張りです。
「じゃあ飛んだサイトたちがユーザーのためになっていなかったのか?」と聞かれれば、一概にそうとも言えないわけです。あくまでGoogleが言っているのは建前で、本音はまた別の所に隠されていると見るのが自然でしょう。
実際にどんな内容の変動があったのかは私たちは知ることができませんし、色んな考察をしたところで結局答えに辿り着けるということは無いわけですが、まずは考えることが重要です。
ホワイトハットSEOでも普通に飛ぶんですよ?ユーザーの為になるようにと考えて書いた、ズルをしていないサイトが飛んでいるなら、何が悪かったのかを考えないとまた同じことになると思いませんか?
Googleアップデートの影響を受けた(と思われる事例)
娯楽系ジャンル、単一キーワード
自分の中ではホワイトハットSEOで運営していたという意識の娯楽系ジャンルサイトです。運営開始から1年未満ですが、元々別ブログにあった記事を引っ越しさせてリダイレクトしたものなので、順位の付き方は早かったように記憶しています。
単一キーワードで1ページ目にいた時も2ページ目にいた時もアクセス数はそんなに変わらなかったので、個人的には「1ページ目に読者が望む記事が少ないのが原因で、2ページ目まで見に来てくれているのでは?」と思っていました。
これは完全にアップデートの煽りを受けて、消えゆくブログサイトじゃないかと思います。Yahooもそのうち消えてしまうでしょう。
ちなみに2語キーワードではまだまだ上位にいますが、単一キーワードで圏外になった影響はかなり大きくて、PVが1/4、ASP案件のクリックが20→0(新規読者の流入がほぼ無し)になりました。
同ジャンルのライバルたちが軒並み落ちて、公式サイトとよく分からない個人ブログ(特にアメブロ)が上昇していました。
核心的なことは言えませんが「運営履歴が浅いということで信頼性に欠けると判断されたのではないか?」という仮説を持っています。
不動産ジャンル、2語キーワード
ちなみに前項では「ドメインの歴史が浅いと飛ばされる可能性があるのでは?」という1つの可能性を考えました。
そしてこのサイトもドメインの歴は浅いですが、面白いくらい無風です。むしろ上位にいたサイトの幾つかが飛んだのか、他の2語キーワードで上位表示したというケースも少なくありません。
これを踏まえると「ドメイン歴は関係ないんじゃないか?」という気もしますが、こちらは割と信頼性のあるサイトからリンクを貰っていて、最も特徴的なのは「誰が書いているか」ということをハッキリとさせています。
以前の健康アップデートなどでも散見されたように「誰が書いているか分からない(専門家じゃない)という時点で不利になる」という傾向があるのであれば、弱弱しいながらも個人ブランドを確立できているこっちのサイトが無風というのも何となく分かるような気が…。
健康ジャンル、2語キーワード(商標+副作用)
2018年の健康アップデートは何とか耐えていたサイトなのですが、今回のアップデートは直撃したんじゃないかと思っています。現段階ではまだ断言できないため、果報は寝て待て状態です。
このサイトはこのように落ちたことがほとんど無く、1語でもだいぶ戦えていたのですが、先日1語キーワードで3ページ目以降に陥落し、もう全く発生しなくなってしまったという状況です。
ただし似たようなサイトが沈んでおらず、1ページ目の常連では私だけが沈んでいるので、個人的には「タブーを踏んだんじゃないか」という疑いを持っています。
このキーワードは「商標+副作用」というキーワードで、もちろん私は医者でも何でもないので、嘘は書いていないにしても「ネット上で集められる情報を一生懸命集めました」という感じの記事です。
現段階では本当に核心的なことは一切言えませんが「こういう記事がサイト全体の足を引っ張っているんじゃないか?」という1つの仮説を持っています。
健康ジャンルで言えば「成分、副作用、効果」などの医学的な根拠に乏しいクエリで影響を受けているんじゃないだろうかというのが、現時点での私の考えです。
美容ジャンル、商標名
約1ヵ月前に立ち上げた美容ジャンルの商標サイトです。中古ドメインで立ち上げて、自演リンクも当てまくっています。
初動が非常に良かったので期待していたのですが、途中で一気に落ちたので「このサイトは無理かな?」と思っていました。
そろそろ記事数を追加しようかと思った矢先、今回の変動で戻ってきたパターンかもしれません(もちろんまた飛んでいく可能性もありますが)。
ライバルサイトも私が所有しているサイトよりも明らかに内容の良いサイトが飛んでしまったので、ホワイトもブラックも関係なく飛んでいるというのは間違いないです。
ちなみにこの商標サイトでは、美容に関する商標を取り扱っているのですが「肌に対する栄養」やら「成分による効果」などについては一切言及していません。あくまで販売店や価格、キャンペーンの内容などで勝負しています。
これ以外にもこの商標で作っているサイトが10サイト近くありますが、ここまで伸びたのはこのサイトだけでした。
もし前項で言ったような「成分とか医学的なことに素人が触れる=NG」というのであれば、こういう展開があってもおかしくないのではないかと…。
答えは出ないけど、無駄にはならない
これまで私の事例を挙げて、私なりに好き勝手あれこれ書いてきました。
この過程のほとんどは間違っているんでしょうが、個人的には間違っていても何の問題もなくて「これらの考察は決して無駄にはならない」という確信があります。
例えば「ユーザーの為になる記事を書く」という前提は誰もが持っていると思うんです。最初から「ユーザーの為にならない記事で勝負しよう!」という人はいないのでは?
つまり「落ちたサイト=ユーザーのためじゃない、上がったサイト=ユーザーのため」という短絡的な考えが1番危険のような気がします。そもそもGoogleなんて神だなんだと言われていますが、絶対的な力を持っていると言うだけで間違った判断は山ほどしてますから。
私は今回、幾つかの仮定を挙げましたが、例えば「自己ブランドが意味を持っているんじゃないか?」とか「医学的なクエリには踏み込まない方がいいんじゃないか?」ということで、この内容に沿ったサイトを既に作っています。
これが正しいかどうかは関係なく、手を動かすための理由を得たわけです。これはもう既に十分すぎるほどの価値が生まれていて、無駄じゃないと言ってもいいのではないでしょうか。
最後に
2019年3月の大型Googleアップデート、今回の影響で飛んだサイトが確認出来たら、思い切ってリンクを当てまくってみようかなと思っています。
結局「ユーザーのことを考えて記事を書く」という基本は変わらなくて、そのうえで「どこをどう工夫するか」が重要なので、変動があったら泣いたり喜んだりしながらも「何がどう影響したのか」を自分なりに考えてみてはいかがでしょうか?
SEO歴に関係なく、むしろ固定概念を持っていない初心者の方が案外気付けるんじゃないかという部分もありますし、万が一ドンピシャで見抜いたらもう無敵になれますよ。ぜひ、お試しください。