ブログに必要なおもてなしの心|takeの後にgiveが来る法則

 

最近ずっと座りっぱなしで作業しているせいか、身体のあちこちに違和感を感じるようになり、毎朝1時間ほど散歩に行くことにしました。

 

しかし、寝起きは結構モチベーションも集中力も高く、すらすらと書きたい内容が湧いて出てきます。

「こんな時に散歩するなんて、時間が勿体ない!」となり、かと言って毎朝の人が少ない時間の散歩を断念する気にもなれず、最終的には「散歩しながらブログが書ける、音声入力というもの」に辿り着きました。

 

そこでちょっと色々感じたことがあったので、自分への戒めという意味も含めて記事を残しておこうと思います。

 

スポンサーリンク

音声入力って出来て当たり前なの?

 

キッカケは「〇〇しながらブログが書きたい」という感情

私は毎朝散歩をするようになって、現時点で約1ヶ月が経過しましたが、ただ歩くのは時間が勿体ないということで、その時間を使ってTwitterで情報を集めたり、ブログノウハウに関する有益な情報が転がっていないかを検索したりしていました。

 

ただ、スマホと睨めっこしながら歩いていると、周りから見る人にとっては、あまり気分の良いものでは無いですよね。

こっちは犬の散歩をしている人とぶつかったりしないように注意を払っているつもりですが、向こうからすれば「歩きスマホは危ないからやめろよ」的な感じだと思います。

 

そこで「画面を注視する必要がなく、喋ったことを文字に起こしてくれる機能を使えば、散歩しながらブログが書けるんじゃね?」と思いました。

私は使ったことがありませんが、「ヘイ!シリ!」とか「オーケーグーグル!」とか話しかけている映像を見たことはあるので、「多分そういう機能はあるだろう」という程度の知識レベルから、音声入力への挑戦が始まります。

 

検索するのにも能力が必要だと痛感

私は現在30代の半ばで、音声入力機能なんか「たぶん可能なんだろうけど、使ったことはない」という程度のレベルです。

どちらかというと「へぇー、今はそんなことができるんだ」と感じるタイプの、ちょっと時代遅れ感があります。分からないことがあれば、その都度ググるという感じのタイプです。

 

そんな私が「自分が使っているiPhone6で、音声入力にてブログ記事を書く方法(音声入力のやり方)」をググってみたところ、まぁ結論に辿り着かないこと山の如しという感じでした。

そして、その場で「あー、アクセスを集めても物が売れない(マネタイズが下手)って、こういうことか」という事例を見たので、ご紹介したいと思います。

 

やり方を知りたい相手にメリットの話は刺さらない

 

これは私も結構やりがちなんで、あんまり人に強く言えないんですけど、例えば商品そのものは知っていて、内容について知りたい人間に「〇〇とは?」というH2タグから始まる概要説明って不要じゃないですか?

 

すっぽん小町を例にすると、「すっぽんサプリ」とか漠然とした内容で検索してきたユーザーに対して「すっぽん小町とは?」はそこまで問題がないように思います。

しかし「すっぽん小町 最安値」とか「すっぽん小町 成分」とか検索するユーザーに対して、わざわざ「すっぽん小町が何たるか」を説明する必要ってないと思うんです。

 

これと一緒で「音声入力 やり方」で検索したら、音声入力のやり方を紹介する記事を上位表示して欲しいんです。

 

「音声入力は誰でも簡単!やり方を覚えれば会議も講義も捗る」みたいな記事を上位表示されて、音声入力のメリットやデメリットを5000文字近く語られた挙句、自分が欲しい情報を得られないまま「音声入力にはこのマイクがおすすめ!」という感じでセールスされ、肝心の「音声入力のやり方」については一言も言及されていない記事が上位表示されるとか…。

「どんな罰ゲーム受けてんの?」って不安になります。

 

音声入力で便利なマイクを売りたいなら「音声入力 精度悪い」とか「音声入力 雑音」とか、そういうキーワードの方が売れるような気がしました。

少なくとも、やり方を知らない読者が「まずはマイクを買おう!」とは、間違いなくならないです。

 

もちろんこの記事が「音声入力 精度悪い」とか「音声入力 雑音」というキーワードでも上位表示していて、そっちから収益が上がっている可能性は十分に考えられます。

 

検索の仕方が下手なのも相まって右往左往…

その後も1時間くらいかけて、音声入力のやり方をググりました。

 

  1. 「音声入力 やり方」→なぜかマイクを売りつけられる
  2. 「音声入力 ブログ」→音声入力でブログを始めたら便利だった体験談
  3. 「音声入力 ブログ やり方」→パソコンを使った音声入力でのブログの書き方(ここでもマイクのセールス)
  4. 「音声入力 ブログ やり方 スマホ」→Android版のやり方の説明
  5. 「音声入力 ブログ やり方 iPhone」→Googleドキュメントというアプリで出来るという記事を発見(細かいやり方は省略されていた)
  6. 「音声入力 Googleドキュメント 使い方」→パソコンとGoogleドキュメントを使った音声入力でのブログの書き方(ここでもマイクのセールス)
  7. 「音声入力 Googleドキュメント 使い方 iPhone」→chromeじゃないと出来ないという情報を入手し、chromeアプリをインストールするも音声入力できず
  8. 「iPhone 音声入力 ブログ やり方 分からない」→ついに目的の記事を発見!

 

 

確かに「言われてみれば文字入力する時にマイクのマークあったな…」って思い当たる部分がありますけど、一度も使ったことが無かったから、全くその発想が無かったです。

これを見つけるまでは「ホームボタンを長押しして『音声入力ッ!』ってiPhoneに話しかける」とか普通にやってましたからね。

単純にGoogleドキュメント開いて、文字入力できるような画面にして、そこで「マイクのマークをタップして話しかける」という行動に行き着くまで、約1時間の死闘でした。

 

当たり前のことでも、知らないユーザーに向けて書くのは超有効

 

今回は「iPhoneの音声入力機能を使って、散歩しながらブログって書けないのかな?」という疑問からググり始めました。

一般の人からすると「まだ30代半ばなのに、そんな常識的なことも知らないの?」と衝撃を受けてしまう内容なのかもしれません。

ホームボタン長押しから「Googleドキュメントで音声入力を使ってブログが書きたいっ!」と叫んだ行為は、人に見られていたら超恥ずかしい行為だったに違いないでしょう。

 

しかしながら、私の周りの友人や知人に聞いても音声入力のやり方を熟知している人はいませんでしたし(まぁブログが書きたいって特殊な事例もあるけど)、意外と「自分にとって当たり前でも、それを知りたがっている人もいる」という場面は、自分が思っている以上に多いんじゃないかと思いました。

 

特にこれからの日本は、どんどん高齢化社会が加速していくと言われているので、スマホの簡単な機能紹介とか、そういうものを図解で分かりやすく説明するコンテンツなんてのも需要があるんじゃないかなぁと。

…まぁ儲かるかどうかは別にして。

 

最後に

ちなみに今回、私の悩みを解決してくれた個人ブログが、もしブログ記事の後半で「この方法だと、ちょっとノイズを拾っちゃうことがあるので、僕は〇〇を使っています!」みたいにしてマイクを紹介していたら、私は買ったかもしれません。

 

それまでの文章を呼んで「自分に向けられた記事」だと感じたら、その後におすすめされる商品も、何だか自分に合いそうな気がしてくるんですよね。

 

こんな感じで、ブログ読者は悩みを抱えて訪問してくるケースが多く、何かを売るのであれば「まずは読者の悩みを解決してから」というのが原則だと痛感した出来事でした。