Google検索で上位表示させるためには、優良コンテンツであることが最前提として、それ以外にも様々な要素が考慮されたうえで決められていると言われています。
様々な要素の中には「ドメインパワーや被リンク、SNSとの連動による個人ブランドの確立」などが囁かれていますが、それらがどの程度考慮されているのか、あるいは本当に考慮されているのかどうかは、公にされていない要素も少なくありません。
そんな中、ブログサイトの表示速度に関してはGoogleがハッキリと「速いサイトを評価する(遅いサイトを評価しない)」と言っています。じゃあブログサイトの表示速度を速めるには、私たちブロガー・アフィリエイターは何ができるのか。今回はそんな感じのテーマです。
ワードプレスの「テーマ選択」から
ワードプレスでブログを始める場合、1番最初に「何のテーマを選ぶか」という時点で戦いは始まっています。私のおすすめは無料ならCocoon、有料なら…まぁ好きなものを選んでくださいという感じです。
ぶっちゃけネットで有料テーマのおすすめを探しても情弱狩りに遭う可能性が高いですし、実際に自分に合うかどうかは使ってみないと分からないです。好みによる部分がとにかく大きいので、個人的にはCocoonで十分だと思います。
ちなみに有料テーマにも表示速度が速いものと遅いものがあるので、一概に「有料だから速い、無料だから遅い」ということはありません。私はほとんどのサイトで無料テーマのCocoonを利用しており、有料テーマならアフィンガー(しかも4のまま)やSANGOなどをメインに使用しています。
▶ワードプレス有料テーマ「SANGO」のメリット・デメリットを語る
こちらはブログサイトの表示速度を計るためのウェブツールの実測値ですが、立ち上げたばかりのブログサイトにCocoonを入れた際の速度です。
満点で100点、あとは遅くなる要素が増えていくに連れて、徐々に数値が下がっていくと言うような感じで、数値が悪い人は「最初は早かったんだけど、記事を増やしたりカスタマイズしていったら徐々に数値が悪くなっていった」という人が大多数だと思います。
試しにご自身が運営しているブログサイトの、現時点での表示速度を計ってみてください。PageSpeed Insightsで無料で測定可能です。
具体的な数値については高ければ高いほどいいとしか言えませんが、あくまで私の肌感覚から言うと「モバイルで40以上、パソコンで70以上が理想」かなとは思っています。まぁ大半は「パソコンは90以上だけど、モバイルが50以下」みたいな感じで、モバイルの数値を上げることに悪戦苦闘することになると思いますが。
ちなみに当ブログの現時点(2019/09/11現在)の表示速度は、モバイルが56、パソコンが91でした。これはモバイルの表示速度が30程度だったものを一生懸命改善した結果、なんとかここまで復活させたという話です。
復活させた具体的な方法については本記事でご紹介しますので、実際にご自身のブログサイトを測定してもらって、もし私の速度よりも遅かったという人がいれば、少しは有益なアドバイスが送れるんじゃないかと思います。
【追記分】
Googleサーチコンソールのページエクスペリエンスの数値を上げようと色々試した結果、モバイル版も80点オーバーになりました。
▶ページエクスペリエンスに注目!サイトスピードを見直してみた
ブログサイトの表示速度を少しでも上げる方法
画像の圧縮
私もそうですが、あまりブログサイトの表示速度を意識してこなかったという人の多くは、「フリー画像を拾ってきて自分なりに加工するか、あるいはそのままブログに掲載している」という人が多いのではないかと思います。表示速度の面から見るとこれは絶対的にNGで、画像は圧縮作業をしてから掲載するのが理想です。
「圧縮すると画質が劣化するんじゃないの?」と思う人がいるかもしれませんが、意外と平気です。数十パーセントの圧縮をしてから両者を見比べても、「どっちが圧縮後か見当が付かない」というケースも多く、文章がメインの記事に挿入している程度の画像として、気になるほどの劣化をするというケースは極めてレアだと思ってください。
画像の圧縮は、ウェブサイト上で行うものとプラグインで行うものがあります。まずはウェブ上で画像圧縮が手軽に行えるサイトを2つご紹介します。どちらも無料で利用でき、使い方も「目当ての画像をドラッグしてあてがうだけで自動的に圧縮してくれる」という優れ物です。
Optimizilla(https://imagecompressor.com/ja/)
TinyPNG(https://tinypng.com/)
1記事あたりに何枚くらいの画像を使用しているかは人それぞれかと思いますが、画像の数が多ければ多いほど手間も増えるというのがネックと言えるでしょう。
1回1回の作業自体はそんなに手間でもないですけど、過去記事もやるとなればかなり面倒になると思います。そういう人にはプラグインの利用がおすすめです。個人的に使用しているのは、下記の2つです。
- EWWW Image Optimizer
- Compress JPEG & PNG images
EWWW Image Optimizerは使用条件ほぼ無しで、導入しておくだけで勝手に圧縮作業をしてくれるので、多くのワードプレスユーザーが導入しているプラグインという印象があります。「ワードプレスでブログを運営している人におすすめしたいプラグイン〇選!」みたいな記事には、大体入っていることが多いプラグインです。
一方でCompress JPEG & PNG imagesは、毎月500枚までと言う制限がありますが、圧縮効果は抜群です。私はEWWW Image Optimizerを導入していたうえで、それでも表示速度が遅かったのでCompress JPEG & PNG imagesを頼りました。
1ヶ月以内に500枚以上の画像を圧縮したいとなるとアップグレードが必要になり、アップグレードをすると有料になってしまいますが、毎月500枚もできれば十分だという人が大多数だと思います。コードを入手する必要があるものの、捨てアドの登録だけでOKです。
不要なプラグイン、CSSを削除
私は元々はてなブログでブログ運営を開始して、その後でワードプレスに引っ越してきました。そこで初めてプラグインというものと触れて「すげー便利じゃんこれ!」となり、とにかく色んなプラグインを見境なしに導入したりしていたので、始めて立ち上げたブログなんかはモバイルの表示速度が1桁でした。
プラグインは確かに便利ですが、あくまで「ブログに色んな便利アイテムを持たせている」という感じに捉えてください。あれもこれもという感じで物を持たせていったら、そのうち身動き取れなくなっちゃうじゃないですか?それと一緒です。
セキュリティの面でも脆弱なプラグインというのは少なくないので、プラグインは最低限の導入に留めておくことをおすすめします。
CSSに関しても同じで、少しでも自分のカラーを出そうと思って、あれこれカスタマイズしすぎると…。それが原因となって、サイトの表示速度が遅くなっているケースがあります。
もちろん「表示速度が多少遅くなっても、このデザインでやりたいんだ!」という場合は、それも立派な判断の1つだと思いますし、ちょっと表示速度が上がった程度で上位表示されるほど甘くないですから、その辺は各々の判断で問題無いでしょう。
おすすめプラグイン「Autoptimize」の導入
一応、サイトの表示速度を上げてくれるプラグインも存在するので、ご紹介しておきます。Autoptimizeは、HTMLコードやCSSコードの最適化を行ってくれるプラグインです。
難しいことは良く分かりませんが、導入した後で設定画面から以下の3点にチェックを入れるだけでも、表示速度が随分と改善しました。
- JavaScript コードの最適化
- CSS コードを最適化
- HTML コードを最適化
ただしCocoonユーザーについては、この機能が最初から搭載されています。「ワードプレスのダッシュボード<Cocoon設定<高速化」から、以下の項目にチェックを入れるだけでOK。
- ブラウザキャッシュの有効化
- HTMLを縮小化する
- CSSを縮小化する
- JavaScriptを縮小化する
ちなみに「レンダリングを妨げるリソースの除外」の項目を改善したいと思っている人は、この対策で改善する場合があるので試してみてください。
サーバーの設定
サーバーによっては管理画面に高速化するための項目が用意されていると思います。当ブログはエックスサーバーで運営していますが、エックスサーバーでいえば上記画像がそれに該当します。
場合によってはこの設定を変えるだけで数値が劇的に変わることもあるので、エックスサーバーを利用している方はまずこれをチェックしてみるといいです。
▶エックスサーバー利用者必見!ページ表示速度を向上させる方法
最後に
記事の書き方は人それぞれあるので、簡単に「人の心に刺さる文章を書こう!」と言われても、抽象的過ぎて分からないということが結構あります。
一方でサイトの表示速度に関しては、ウェブ上で測定すれば簡単に数値化してくれますし、色々試行錯誤しながら改善できる部分です。これをやったからと言って上位表示が約束されるというわけではありませんが、まずは自分が出来る事から始めてみませんか?