Googleによる大手優遇|企業サイトが無双している現状を痛感

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久々にやる気が出てきたので、ここ最近は「2020年5月のコアアプデ以降、手持ちサイトがどのような経緯を辿っているか」の調査や確認を始めました。

売り上げが壊滅的であることは間違いないものの、一部のクエリでは完全に復活していたり、サイト全体の検索順位も少しずつ上がっているように感じるブログサイトも少なくありません。

その一方で「こいつはもうだめだ」と思うサイトも多々あり、中にはGoogleが大手企業を優遇しているという最たる例を確認できたケースもありました。今回はそれについて、備忘録の意味も含めて書き残しておこうと思います。

 

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商標サイトの多くは公式サイトや大手企業が独占

 

人気のない商品の場合は例外が多くなりますが、基本的に「誰でも知っているような商品、アフィリエイトで人気があるような商品」については、商標名で検索しても上位には公式サイトや大手サイトが表示されるようになりました。

具体例を出すと「すっぽん小町」とかがそうです。コロナ禍の影響か、先日1袋当たりの報酬単価が大幅に下がってしまいましたが、すっぽん小町は商品としての知名度が高く、かなり売りやすいアフィリエイト商品として有名でした。

短期逃げ切り型アフィリエイト:商標アフィリエイトの具体的なやり方

 

しかし2020年5月のコアアップデート以降、個人のブログサイトが商業名で検索上位を取ることが非常に難しくなってしまい、ある程度の知名度がある商品については「商標名でググっても公式サイトやAmazon、楽天、ヤフーショッピングなどしか上位表示されない」というのが現状です。

それまでは「すっぽん小町」でググれば、誰かの書いたアフィリエイト記事で「すっぽん小町の口コミ|効果はある?最安値はどこ?」みたいな記事が出て来たんですけどね。今じゃ公式サイトかAmazonか楽天かメルカリか…みたいな感じです。

 

「Googleは権威性を強く重視するようになったのでは?」という説

YMYLジャンルでは個人ブログ淘汰の動き

もともとYMYL(Your Money or Your Life)の分野においては「ネット上のガセ記事で人生を狂わされてしまうリスク」みたいなものが危険視されていて、そこにGoogleのメスが入ることは誰でも予想が付きました。

平気で「これを飲むだけで10kg痩せる!」とか「これでガンが治る!」みたいなアフィリエイトは、明らかに異常だったと思います。

そこで「どこの誰が書いたか分からないような無責任な記事は上位表示できない」ということで、病気については病院やお医者さんが運営しているブログサイトが上位に並ぶことに。

 

それまでは健康食品の商標サイトを作って、個別で「商標名+効果」とか「商標名+最安値」で30記事くらい書けば、そこそこ簡単に上位表示が取れたんですけど、今じゃ効果とか口コミで上位を取るのが難しいので、キーワードも選ばなきゃいけません。

というわけで、健康食品ジャンルから撤退するアフィリエイターが続出しました。私も「最安値、解約方法」みたいなアプローチはしていましたが、やっぱ成約率の高い「口コミ、効果」等の検索上位が取れなくなって、健康食品のアフィリエイトに関しては相当厳しくなったと感じましたね。

健康食品のアフィリエイトで稼ぐの、もう結構な無理ゲーじゃない?

 

クレジットカードなどの稼げるワードでアフィをする企業が続出

 

ぶっちゃけ健康食品については「商標名+感想」とか、個人が付け入る隙がいくらでもあったので、個人的には悲観的になりながらもどこか余裕があったような気がします。

しかしそんな中、Googleが大手企業を優遇するようになってから「稼げるキーワードを企業ブログが狩りに来る」ということが起こりました。具体例を挙げるなら、クレジットカードや脱毛なんかがそうですね。

 

ちょっと前までは、ゴリゴリにSEO対策を施していて内容の濃い個人サイトがひしめきあっていたキーワード群が、今や大手企業のサブディレクトリばかりが上位表示されています。

その結果、個人ブロガーたちは「Googleにお金を払って、広告として上位表示させる」しか無くなり、Googleとしては「広告収入も入るし、どこの誰が書いたか分からないような記事は上位表示しなくて済む」という感じなのではないでしょうか。

 

個人的な疑問

 

どこで権威性を判断しているのか

クレジットカードで検索した時に、co.jpドメインが検索上位に並ぶのはまぁいいとして…。Twitterの公式マークもそうですが、Googleが何をもって権威性の有無を判断しているのかは甚だ疑問です。

例えば日本の政治家である河野太郎氏は、自身のサイトをgo.jpではなく、.orgで運営しています。たぶんこれって、公的機関と比べても権威性がハンパないって判断されてると思うんです。

公的機関から被リンクがあるとか、公的機関に対して発リンクがあるからっていう考え方も出来ますが、それだけなら結局「SEO=被リンク」ということになり、今までの個人アフィリエイターが淘汰される理由にはならない気がするんですよね。

 

実体験による具体例

私は数々の個人ブログを所有していますが、本名で運営しているブログサイトは無く、仮名で運営しているブログサイトが幾つか存在します。

  • レトロゲーム運営のさとう株式会社(レトロゲームのレビュー)
  • すずきモータースの中古車情報(中古車の選び方などの紹介)
  • 水回りのトラブルはタカハシ工務店へ(水回りのトラブルの対応策を紹介)

 

上記のような感じで、自分の中の多重人格者が運営しているというテイで、色んなブログサイトを運営しています。そして全く意図していなかったのですが「佐藤、鈴木、高橋」などの名前は、漢字ではなくカタカナやアルファベットにして運営していました。

そしてこれまでは「佐藤株式会社では1ページ目に入れなくても、サトウ株式会社では1位」などの事例がいくらでもあったのに対し、2020年5月のコアアプデ以降はサトウ株式会社でも上位表示できなくなった例が多すぎるんですよね。

 

たぶんフィルターが掛かっていて「実存する会社のサイトかどうか」を見ている可能性すらあるんじゃないかと思っています。

私は実際にタカハシ工務店をやっているわけではなく、あくまでブログのタイトルとしてやっているだけですが、今や実際にタカハシ工務店で上位表示されるのは実際に存在する高橋工務店のホームページです。

元からタカハシ工務店で流入してくるアクセスはゼロなので気にしていなかったのですが、こういう部分で検索順位が落ちているとなると、全体的なアクセス数が落ちている原因にも繋がっているような気がします。

 

最後に

これまでは「ブログは不労所得に近い」と感じる面もありましたが、2020年もあと少しという時期に差し掛かり、ブログが積み重ねで稼げる時代は終わったように感じています。

私が専門家から寄稿してもらった記事を多々含んでいるすずきモータースが、なんでhttpsにすら対応していない、一昔前の有限会社のホームページに負けるのか…。

いずれにしてもブログはまだオワコンではないと思いますが、初心者~中級者にとっては氷河期を迎えつつあることは間違いなさそうです。