2019年は3月、6月、9月と非常に大きなアップデートが立て続けに起きています。
Twitterを見ていると「大幅に売り上げが下がった」という報告が呟かれていますし、今回のアプデに被弾したというアフィリエイターも相当数いるようです。
個人的なことを言えば、現時点ではまだ目立った被害は出ておらず、ほぼ無風と言ってもいい状況です(もちろんまだ余波があるかも分かりませんが)。
まぁ私の場合は3月に壊滅的にやられたので、Google様からすれば「まだ出る杭にすらなれていない」という感じかもしれないですけど。
というわけで今回は、アップデートや検索アルゴリズムの変更によって順位が大きく下がった時に、「手を動かすことも重要だけど、まずは分析から始めよう!」という内容で書いていきたいと思います。
アップデートで検索順位が落ちたらやるべき事
検索順位が大きく下がってもダメな記事ではない
たまに大勢が「順位下がったー」と言っている時に「自分は上がった!ユーザーの為に必死で書いてきたことが、ようやくGoogleに認められた!」みたいなことを言う人が必ずいます。
個人的には「よくそんなことが言えるな…」と思うわけですが、この人は「自分以外の周りの人はユーザーの為を考えて記事を書いていない」と思っているのでしょうか。
もしあなたの周りにこんなことを自慢げにいう奴がいたら、腹の中でこう思うようにしてください。「…次はお前だ」と。
まず大前提に「落ちた記事=ユーザーの為にならない記事、上がった記事=ユーザーの為になる記事」だと本気で思っていますか?本気で思っているならそのままでOKです。
ただ、私は色んな場面で「こいつの記事より絶対に自分の記事の方が有益だ!」と感じたり、その逆で「自分で書いといてなんだけど、なんでこんな記事が上位表示されているか全然わからん!」ということが多々あります。
ハッキリ言うと「検索順位が大きく下がった記事だからと言って、ユーザーに必要な記事じゃないとは言い切れないし、Googleが間違った判断をしている可能性も十分にある」と思っています。
じゃあ何で順位が下がったかという部分は、Googleが評価を下げることにした新基準に抵触したのではないかという考えです。
いきなり「手を動かそう!」は危険
アップデートに被弾すると、必ずと言っていいほど「自分に出来ることはユーザーの為に記事を書くことだから、凹んでる暇があったら1記事でも1文字でも多く書く!」というような、意識高い系のツイートを目にします。
個人的にはこの愚直な感じは嫌いじゃないですし、むしろ自分もそうありたいと思って憧れる部分があるのですが、これはちょっと危険です。
前項でも軽く触れたように、Googleのアップデートでは「検索順位の判断基準」が変わります。かつては「被リンクが多いサイト=優良サイト」という評価基準でしたが、それに対する評価基準を変えたペンギンアップデートなんかが有名ですよね。
こんな感じで「今まで評価していた要素の評価する比重を変更する」というのがGoogleアップデートであり、私にとっては「必ずしもユーザーの為になる記事が評価されるとは限らない」という考えです。
例えば「今までは長文の方が滞在率も長くなって良い気がしてたけど、なんかそういうわけでもなさそうだから、一定文字数を超えたら評価せずにむしろマイナスにする」とか。
必ずしも1パターンで変更するわけではなく、何種類もの判断基準が一気に変更になり、挙句の果てに答えを教えてもらえるわけではないのですが、これについて「自分なりに考察する」ということが重要じゃないかと思います。
とにかく手を動かして書くというのも非常に前向きでいいと思いますけど、もし自分のクセになっている部分でマイナス要素があったら、そこに気付かないとずっとGoogleに評価されない記事を積み重ねることになりますよ?
落ちた理由を考える、そして待機しつつ新サイトの立ち上げ
私の例で言うと、どんなに短い記事でも2000文字は書くという感じで「長文依存の記事スタイル」となっています。
このブログでは1記事平均3000文字~4000文字くらいじゃないかと思っていますが、一言で済むような内容のことも自分なりに肉付けして、ボリュームを増やしている傾向が強いです。
よく言えば「記事タイトル以外のことも書かれている」、悪く言えば「話が長い」です。
あとは記事タイトルの付け方とか、見出しの付け方なんかには、自分なりに「これが効果的なんじゃないか?」と考えているSEOテクニックが出やすいと思います。
このパターンにハマっていると、アップデートでそれが対象になった時に、手持ちのサイトがほぼ全滅というパターンにもなりかねません。
なかなか自分のクセって分かりにくいですし、分かっていたとしてもそうじゃないやり方で記事を書くというのは難しいものです。
本ブログでは「下線部マーカーを多用、その時は必ずストロングタグで太文字にする」というクセもありますし、タイトルも大体28文字~32文字でパターン化されています。
ここに落ちた理由が見つかれば、今度はそうじゃないテクニックで新規ブログを立ち上げてみてどうなるかを見たいところです。
ちなみに今までのサイトだって、自分の中で「もちろんユーザーを意識して書いた」と言えるのであれば、そのまま放置でいいと思います。もしかしたら時間が経って戻ってくる可能性も十分にありますから。
▶Googleアップデートの影響で大きく順位変動した時の正しい対処法|果報は寝て待てとはまさにこのこと
1つの収入減に依存せず、ジャンルは分散した方がいい
私は健康アップデートで結構な被害を受けました。
まぁ上には上がいるので、私の被害額なんか大したことはないかもしれませんが、この時に「健康食品系の商標サイト」の大多数がお星さまになり、改めてリスク分散の重要性を理解した次第です。
超凄いブロガー、アフィリエイターの方なんかだと、1つのブログで8桁以上を稼いでいるという人もいるようですが、収入減がこれしかないというのはちょっと危険だと思います。
同じ1000万円を稼ぐなら、100万円×10の方が安心できませんか?もちろんGoogleに依存せずにSNSやYouTubeなんかを上手く使いながらやるならいいと思います。
ですが、Googleの影響力を受けてしまう部分でマネタイズしているのであれば、なるべくリスク分散した方が絶対にいいです。
▶ブログ生活をするうえでのリスク分散の重要性|1つより2つの収入源
その際はジャンルもなるべくバラバラにして、色んな幅広い分野に挑戦するといいでしょう。健康食品ジャンルをやったり、不動産ジャンルをやったり、VODなどのエンタメ系に挑戦したり…。
時間などが許すのであれば、アドセンス特化サイトを作るのもおすすめです。YouTube動画なんかもいいですね。…時間足りないけど。
最後に
人によっては「分析したって答えは出ないし、だったら1記事でも多く書こう!」と考える人もいるでしょう。ですが、私は答えが出ないことを考えることが無駄になるとは思いません。
どんなにホワイトでユーザーのことを考えて記事を書いていると言っても、「タイトルにキーワードを含める」ということを意識した瞬間に、あるパターンにはハマっているわけですから。
ブラックな手法でズルをして順位を上げようとしている人がいるのも事実ですが、ちゃんとしたコンテンツという前提がないと、ブラックSEOでも簡単には検索上位は獲れません。
まずは「落ちたサイト=ユーザーを見ていないサイト」とは思わず、今は大丈夫でも「明日は我が身」と思って分析することです。それから動いても遅くはないでしょう。